【Financial Express 】ロヒンギャ避難民に大きな圧力を受けるコックス・バザール(Cox's Bazar)県ウクヒヤ(Ukhiya) とテクナフ(Teknaf)郡の農家世帯は、栄養改善の支援を受けている。
国連食糧農業機関(FAO)と国際移住機関(IOM)がこの取組みを実施し、米国務省人口難民移住局(PRM)が国境地帯に住む農家世帯の生計が立つよう支援しているとIOMはいう。
小規模農家アイーシャ・ベガムさん(35歳)はこの取組みの受益者の一人だ。
この地域の農業と林業を支援する300万ドル(3億1932万円)プログラムの一環として、アイーシャさんは新しい耕運機を入手した。
「鋤で耕していましたが、これでずっと楽になります」
「もっと多くの農産物を栽培して市場で売れば、自分のために使うことができます。少しの利益ですが、お客さんが私から良い価格で買ってくれれば生活は良くなり、幸せになります」
アイーシャさんのような耕運機は、テクナフ、ウクヒヤ郡の24の農業組合に与えられた。
農家はホウレンソウやアマランサスのような高栄養野菜の種子も受け取っている。
また、有害な化学物質を減らすため、高効率水ポンプと有機肥料も与えられた。
ここ半年でおよそ70万人のロヒンギャがミャンマーを逃れて来た。
コックス・バザール住民は流入が始まって以来、インフラ不足や食料価格の大幅上昇など、大きな困難に直面している。
ロヒンギャ流入により、農業や教育、健康、地域インフラなどは大変な圧力を受けていると、コックス・バザール難民救済送還委員会のモハマド・アブール・カラム委員長はいう。
「IOMとFAOのプロジェクトは、ウクヒヤやテクナフの農家が被った損失を埋め合わせることを目指しています」
FAO緊急対応コーディネーターのピーター・アグニュー氏は、「この取組みは栄養価の高い食物の提供や収入増加、ここにすむ人の生活の質の向上を目指しています。これは地元の森林再生を含む農林業部門のため、5年間続くプロジェクトの一部です」と話した。
IOMコックス・バザール緊急事態コーディネーターのマニュエル・ペレイラ氏は、この地域は難民のために必要な時間を割いて歓迎してくたという。
「しかし突然、そして急激に70万人がやって来たことで、地元民やインフラにさらなる圧力がかかったことは間違いありません」
IOM担当者は、この取組みは幾つもの利益をもたらし、地元民と難民との間に積極的な交流を作り出すだろうと話した。
Bangladesh News/Financial Express Mar 14 2018
https://thefinancialexpress.com.bd/national/fao-iom-bring-livelihood-opportunities-for-ukhiya-teknaf-farmers-1521040030
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #ロヒンギャ #地元民 #農家 #支援
関連