【The Daily Star】ほぼすべての子どもたちへの教育確保を成功させたにも関わらず、質の高い教育を受けさせるため、バングラデシュはもっと投資する必要がある。27日、世界銀行(WB)バングラデシュ理事のロバート・ソーム氏は、ダッカのホテルで開催された『世界開発報告書(WDR)2018:教育の約束を実現するための学習』の開会式で講演した。
「学習評価によると、初等・中等教育レベルの生徒はそれぞれの学年レベルで期待される読み書き、算数のスキルを持っていないことがわかります」
ソーム氏は報告書を引用しながら、バングラデシュの生徒は言語や算数に必要なスキルを持たないまま教育を終えるため、他の中・低所得国のような良い仕事を得るのは難しいと話した。
政府は教育へ効果的な投資を行うことでこの学習危機に対処すべきだと、報告書は述べている。
一方、Md・シャウリアル・アラム外務担当国務相は、政府は過去10年で初等教育の数々の目標を達成してきたと話した。
「小中学校レベルで質の高い教育を提供することは政府の最重要課題で、すでに質を改善するため多くの措置を取っています」
学校教育は学習と同じではないと報告書はいう。バングラデシュの子どもはおよそ11年間の学校教育を受けるが、質が良くないため、約4年半を無駄に過ごしている。
例えば、小学3年生のベンガル語の読解力をテストでは35%が低すぎると評価される。5年生の算数テストで最低基準を超えられるのはわずか25%しかいない。貧しい家の生徒の学習成果はさらに悪くなる。
この背景にある主な要因は、幼児期発達プログラムへのアクセス欠如、教育実践の質の低さ、貧弱な学校経営の課題、公教育への全体支出の低さによるものだ。
「バングラデシュは男子生徒よりも女子生徒が多いため、就学時に男女平等を達成できる数少ない国の1つです。教育に投資することで、世界的に競争力のある労働力を生み出す可能性を秘めています」
「バングラデシュの教育に対する公共支出の割合は、南アジアの平均よりも低くなっています。全体的な支出だけではなく、お金がどのように使われているかについてもです。学校教育が学習に繋がっているかを体系的に測定することは、教育支出が効果的であることを見極めるために重要です」
ソーム氏は話した。
イベントはWBがレゴ財団と共同で開催した。
Bangladesh News/The Daily Star Feb 28 2019
https://www.thedailystar.net/city/news/bangladesh-spends-less-s-asian-average-education-1708462
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #教育費 #学校教育 #学習
関連