ティッシュ市場10年で2倍に

ティッシュ市場10年で2倍に
【The Daily Star】都市化や一人当たりの収入増加、健康意識の高まりから、バングラデシュのティッシュペーパー市場は過去10年で2倍以上となった。

製紙部門の市場リーダーで輸出企業の1つボシュンドラ製紙工場のデータによると、2008年約23億タカ(30.4億円)前後だった市場は、昨年約48億タカ(63.4億円)にまで成長した。

国内ではティッシュペーパーやトイレットペーパー、ペーパーナプキン、ポケットティッシュが急速に普及してきた。

国民の健康意識が高まったおかげで、バングラデシュのティッシュ使用量が急増していると、ボシュンドラグループのMd・ムスタフィズル・ラハマン副社長は話す。
「国民の所得水準が上がるにつれ、市場は成長しています」

1986年、カロル(Kallol)グループがイギリスを拠点とするフェイ(Fay)インターナショナルから輸入したことで、バングラデシュ市場に初めてティッシュペーパーが流通した。

1997年、ボシュンドラ製紙工場がバングラデシュで初めて商業ティッシュの生産を始めた。その後、メグナパルプ&製紙工場、イーストアジアグループらが続いた。

2016-17年度に3万トンだった年間ティッシュ生産量は、2018-19年度に8万4千トンへと増加した。

「ティッシュ市場は大きな可能性を秘めています。海外市場での需要も高まっています。そのため、国内全てのティッシュ生産工場は生産量を拡大しています」
メグナパルプ&製紙工場の代表は話した。

国内ティッシュ市場はボシュンドラ製紙が75%近くのシェアを占め、輸入は約5%。残りの需要はメグナパルプ&製紙工場、イーストアジアグループらが満たしている。

メグナパルプの市場シェアはこの6カ月で増加したと、関係者は補足した。

バングラデシュはティッシュ部門でほぼ自立しているだけでなく、英国やオーストラリア、バーレーン、アラブ首長国連邦、中国、インド、ブータンなど30カ国以上に製品を輸出している。

国内生産者は2004年からティッシュ製品の輸出を始めた。

2018-19年度の当初8カ月でおよそ1238トン、1.022億タカ(1.35億円)のティッシュ製品を輸出した。

前年までの輸出収益は1.22億タカ(1.6億円)、1億タカ(1.3億円)、1.319億タカ(1.7億円)、1.247億タカ(1.6億円)だった。

生産と輸出の伸びにもかかわらず、バングラデシュ人1人当たりのティッシュ消費量は近隣諸国と比較してまだとても少ないとラハマン氏。

ボシュンドラ製紙のデータによると、2018年のバングラデシュ人1人当たりのティッシュペーパー消費量は4.1kgだが、インドは13kg、スリランカは19kg、パキスタンは7kg、ベトナムは33kg、カンボジアは9kgとなっている。

ラハマン氏によると、バングラデシュでティッシュペーパーを使っているのは人口の10%未満だという。

「所得水準は上がっていますが、さまざまなグループ間で大きな格差があります。その結果、潜在需要はありますが、実際の使用量はまだ少ないのです」

Bangladesh News/The Daily Star Apr 23 2019
https://www.thedailystar.net/business/news/tissue-paper-market-doubles-decade-1733473
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #ティッシュペーパー #ボシュンドラ製紙