ボロ米の収穫始まる

ボロ米の収穫始まる
【The Daily Star 】最大の水田作物ボロ米の収穫が全国各地で始まったが、主食価格が下落したため、農家の損失が懸念されている。

前3作*が豊作だったため、米価はここ数カ月下落している。

4月22日、ダッカ・ショドルのボロ玄米卸売価格はkg当たり26-28タカ(34-37円)で、1カ月前の27.5-29タカ(36-38円)から下落した。3カ月前は30-32タカ(40-42円)だった。

昨年のこの時期、ボロ玄米は卸売価格でkg当たり37ー38(49-50円)で販売されていた。

穀物業者は、新たに収穫された米が在庫の126.8万トンに加わると、米価はさらに下がる可能性があると見ている。

「在庫が豊富にあり、取引業者からの需要欲求は高くありません」
米穀卸売業者で、国内北西部の主要取引産地ナオガオン(Naogaon)県で取次代理人をしているニロド・ボロン・サハ氏は話した。

このような状況の中、バングラデシュ北東部の農民、とりわけ背後に湿地を抱える農家は、間もなくやって来る突然の大雨の被害を避けるため、予防策として収穫を始めた。

「市場は落ち込み、商人の出入りはまだほとんどありません」
バングラデシュ北東部スナムゴンジ(Sunamganj)県の農家ジョティモホン・ダスさんは話した。

現在、収穫されたばかりの玄米は1マウンド当たりおよそ500タカ(661円)で売られているが、この価格は昨年を下回っている。

ネトロコナ(Netrokona)県の農家ラジブ・タルクダーさんは、2エーカーほどの土地から16マウンドの玄米を収穫した。それを1マウンド当たり475タカ(628円)で販売したが、昨年より21%安かった。

農業振興局によると、農家は今年のボロシーズン、493.3万ヘクタールで作付を行ったという。

バングラデシュ自動精米工場協会のKM・レヤック・アリ事務局長は、自然災害がなければ、今シーズンの全体の収量は良いと予測する。

その場合、政府が20万トンの上質米輸出許可を要求しても、米価は1マウンドあたり500タカを超えることはないと話す。

「政府は生産者を損失から守るため、今シーズン、より多くの米を購入しなければならなくなるでしょう」

政府は先日、今のボロシーズン中、125万トンの米を購入すると発表した。

サハ氏は、政府は民間に仕事をさせる代わりに、自ら米を輸出できると話した。

*バングラデシュの稲作はモンスーンに伴う季節に対応して、アウス(Aus)アマン(Aman)、ボロ(Boro)と年3作。アウスは4-5月に雨が降り始めるとともに作付け、降雨と洪水がピークに達する前の7月に収穫。アマンは洪水が引き始めに合わせて8月作付け、11月収穫。ボロは12月作付けで4ー5月収穫。ボロは乾季のため、水の供給(灌漑施設)が必要。

Bangladesh News/The Daily Star Apr 25 2019
https://www.thedailystar.net/business/news/boro-harvest-begins-amid-falling-rice-price-1734352
翻訳:吉本
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