デジタル経済に向かって

【The Daily Star】米国ハイテク大手のシスコシステムズは、デジタル経済に向けて着実に動く国での足掛かりを拡大するため、バングラデシュの人員とオフィススペースを倍増させ、スペア部品の拠点を開設した。

「政府や民間機企業が行っていることを見ればデジタル経済への移行が進んでいると強く信じられますし、選ばれるデジタルパートナーになるための準備をしています」
シスコシステムズのインドとSaarc(南アジア地域協力連合)担当の営業部長スディール・ナヤール氏が、先月、本紙のインタビューに答えた。

シスコは20年前からバングラデシュに進出してしており、国内に投資を行った最初のグローバルIT企業の1つだ。

現在、バングラデシュに1千社以上の顧客を持ち、100社以上のパートナーを通じてサービスを提供している。

「これは過去20年間に行った投資に対する証しです。顧客とパートナーは私たちの強みです。デジタル経済に成長し続けるにつれ、その数は増えるでしょう」

デジタル化を深めることで、シスコは足掛かりを拡大してきた。

バングラデシュは世界で9番目に大きなモバイル普及率を持ち、5番目に大きなインターネットユーザーを抱える。

「国民が何かを読んだり、得たり、シェアしたり、中小企業が商品を世界市場で販売したりするため、情報を得られる環境が必要です。そのため、これら2つはデジタル化加速に向けての基本となります。

世界経済フォーラムによれば、バングラデシュは2030年までに世界第24位の経済大国となる。

「デジタル化はこの旅を進めるための燃料となるでしょう」

バングラデシュでは約120社のICT企業が、35カ国に10億ドル(1110億円)以上の製品を輸出する。また、世界のデジタル経済に対応するため、60万人の現役フリーランサーがいて、1億ドル(111億円)相当の収益を生み出す。

「この莫大な数字が、国内にデジタル化をもたらす根拠となります。バングラデシュはすでに大きな変革の真っ最中で、私たちはその架け橋になりたいと考えています」

88%の銀行がシスコシステムズのコアITネットワークとインフラを導入するなど、シスコは国内で大きな存在感を持っている。

政府は2年前、デジタルバングラデシュの歩みを大きく進めるため、国家データセンターを設立した。センターの運営ははシスコに委任されている。また、国内のインターネットの約80%はシスコ製品を通過し、ビデオ対応ガバナンスはシスコが繋ぐ。

さらに、Saarc内で初めて電子パスポートに変えた件に関しても、シスコが大きく関わった。

【後略】

Bangladesh News/The Daily Star Mar 17 2020
https://www.thedailystar.net/business/news/bangladesh-the-right-track-becoming-digital-economy-1881910
翻訳:吉本

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