【The Daily Star】国連世界食糧計画（WFP）は、コックスバザール（Cox’s Bazar)のロヒンギャ難民キャンプで、生鮮食料品の支援を再開した。新型コロナウィルス感染予防措置のため、数カ月間閉鎖されていたが、取引やビジネス活動が始まった。

WFPは2021年5月までに、このファーマーズマーケットの毎月の取引額を50万ドル(5549.3万円)にし、避難民の30％に支援が行き渡るようにしたいと考えている。

WFPによると、コックスバザールの農家や商人にとって重要な経済機会である生鮮食料品コーナーは、難民・ホストコミュニティ双方に利益をもたらす。

生鮮食料品コーナーはファーマーズ・マーケットプログラムの一環で、地元の小規模農家や小売業者が、WFPの電子バウチャー売り場や難民キャンプのファーマーズマーケットで、農産物の販売に従事している。

ロヒンギャ世帯はWFP支援カードを使って、そこから様々な食料を手に入れることができる。WFPは売上に応じて農家や小売業者に直接お金を振り込む。

「プログラムは、人道的対応で二重の利益が得られるようになっています。WFPは地元コミュニティやロヒンギャ世帯の生活を改善し、社会的結びつきに貢献することを誇りに思っています」
WFPバングラデシュのリチャード・ラガン所長は述べた。

WFPはもっと多くの農家や小売業者がこのプログラムの恩恵を受けられるよう、さらに取り組みを進めていくという。

コロナ禍でファーマーズマーケットを停止せざるを得なくなるまでは、毎月約4万7千ドル(521.6万円)が、地元の農家や小売業者に送金されていた。

再開で4つのマーケットが営業を行い、月額10万ドル(1110万円)相当の取引が行われている。

#バングラデシュ #ニュース #ロヒンギャ #WFP #コックスバザール #難民キャンプ

WFP 難民キャンプで支援再開