
【The Daily Star】新型コロナパンデミックは、世界中で生活様式に大きな変化をもたらした。レストランやカフェで時間を過ごしたり、屋台でサモサやフスカなどの昔ながらの軽食を楽しむのが好きだった多くの消費者は、それらがもはや以前の通りできないことを知った。
自らの欲求を満たすため、都市民の、特にダッカ市民の多くは外出を避け、冷凍食品やすぐ食べられる食事をストックすることを選択した。
製造業者の間では、今後数年需要が安定し、利益が上がるという期待感が高まっている。
「この業界は成長するでしょう。パンデミックは私たちの習慣を大きく変えました。2月以降、新型コロナが衛生面の意識を高めたため、消費者はこれまでと同じような行動はとらないでしょう」
大手冷凍食品メーカー「ゴールデン・ハーベスト・アグロ・インダストリーズ」のアーメド・ラジーブ・サムダニ社長は述べた。
中流世帯や勤労者世帯が利便性を求める傾向が強まる中、ここ数年、鶏肉や牛肉などの調理済み商品の需要が高まっていた。
この需要の高まりに後押しされ、およそ30社が冷凍食品やスナック菓子製造に参入している。
その結果、冷凍食品業界は、ここ3~4年で急速な成長を遂げたと、サムダニ氏は述べた。
ゴールデン・ハーベストは2006年創業だが、その頃は冷凍食品業界は他に2社しかなかった。
サムダニ氏によると、肉製品を含む冷凍食品の市場規模は、過去5年間で平均20%の年間成長率を遂げ、100億から120億タカ(132~159億円)になったという。
さらに、2025年までに250億タカ(330.4億円)へと倍増する可能性が高いとした。
【中略】
一方、ホテルやレストラン、カフェの需要に大きく依存している冷凍食品企業にとって、今年は厳しいかもしれないと、サムダニ氏はいう。
「冷凍食品市場が大きく成長しているように見えるかもしれないが、実際は違います」
「当社の売上高の3分の1以上はホテル、レストラン、カフェ、学校が占めているので、全国一律休日が3月に始まって以降、収益は急降下をたどりました」
【中略】
様々な冷凍食品企業が能力を結集して初めて、追加需要を取り込むことができると、サムダニ氏。
「国内で冷凍食品を輸送するため、冷凍施設を伴う流通経路をまだ持っていません」
一方でゴールデン・ハーベストは、生産能力の拡大に向けて投資を行っている。
「来年が良い年になることを皆で願っています」
サムダニ氏は補足した。
Bangladesh News/The Daily Star Nov 8 2020
https://www.thedailystar.net/business/news/frozen-food-industry-emerges-bright-spot-amid-pandemic-gloom-1991217
翻訳:吉本