政府 輸出業にインフラ支援

政府 輸出業にインフラ支援

【The Daily Star】輸出志向企業数百社にインフラ支援を提供するため、政府は9日、「インフラ制約のための公共投資ファシリティ(Pific)」プロジェクトを開始した。

ティプ・ムンシ商業相はウェブ会議で、軽工業やプラスチック、皮革・革製品、履物など、支援を必要とするあらゆる産業のため、4千万ドル(44.4億円)のプロジェクトを立ち上げると述べた。これにより多くの雇用も創出できるという。

【中略】

プロジェクト文書によると、輸送コスト削減のため、アクセス道路や上下水道サービス、処理プラントを建設、更新する他、廃棄物管理施設、リサイクルセンター、送電、通信接続ラボサービス、倉庫施設を作る予定だ。

だが、これらのインフラ施設の建設は、産業集積地域の潜在的な受益者の申請に基づいて行われる。

例えば、ダッカのドライカリ(Dholaikhal)地区には、軽工業産業5万社の大規模集積地域がある。多くの中小企業が軽工業製品の輸出に関わっているが、インフラ施設の貧弱さにより、多くのトラブルに直面している。

プロジェクト文書によると、インフラ問題が解決できれば、輸出業者は少ない労力とコストで商品を出荷できるようになるという。

【中略】

国内の中小プラスチックおもちゃ工場のほぼ80%は、ダッカのラルバグ(Lalbagh)及びイスラムバグ(Islambagh)にある、というのはバングラデシュプラスチック商品製造輸出業者協会のMdジャシム・ウディン会長。
「それらの多くは、工場から直接商品を輸出しています」

現在、バングラデシュでは年間9億5000万ドル(1054.4億円)以上のプラスチック製品を輸出する。

国内外のバイヤーからプラスチック製品の需要が増加しているため、ケラニゴンジ(Keraniganj)にプラスチック工業団地ができる予定だと、ウディン氏は述べた。

6年連続10億ドル(1110億円)以上の製品を輸出しているというのは、バングラデシュ皮革製品履物製造輸出業者協会のMdサイフル・イスラム会長。

昨年、なめし革工場が、ダッカのハザリバグ(Hazaribagh)からシャバール(Savar)工業団地に移転したため、10億ドルの大台突破を逃したという。

さらに、移転した工業団地内に中央排水処理プラントがないため、輸出可能商品を作るために利用できる高品質のなめし革の量が限られてしまい、数十億ドル相当のビジネス機会の損失につながったという。

イスラム氏は、環境に優しいなめし革材料のタイムリーな供給は、国際的な小売業者やブランドが設定したリードタイムの短縮に大いに役立つだろうと述べた。

商業省のMdジャファー・ウディン次官は、政府がこの計画を立てたのは、主に国内輸出業者が世界的な競争力を持つことを支援するためだという。

また、国内市場の需要とともに、世界市場での競争は長年にわたって大幅に増加してきたと述べた。

「衣料品という単一製品に依存することは、長い目で見れば賢明ではないでしょう。だから、製品の多様化は必須です」
ティプ・ムンシ商業相は、政府は輸出業者のため、市場と製品の多様化を望んでいると述べた。

そのうえで、軽工業や皮革製品、プラスチック製品、ジュート製品のような潜在的な産業が、将来、衣料品産業に匹敵するほど大きな輸出部門に成長する可能性があると補足した。

Bangladesh News/The Daily Star Dec 10 2010
https://www.thedailystar.net/business/news/govt-takes-40m-infrastructure-project-exporters-2008721
翻訳:吉本

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