ビスケット輸出好調

ビスケット輸出好調

【The Daily Star】コロナ禍で深い傷を負った企業が多い中、国内ビスケットメーカーの状況はかなり違う。

消費者が外出を控え、外食を敬遠しているため、サクサクしたビスケットは社会のあらゆる階層で受け入れられ、国内外両方の市場で需要が高まっているのだ。

コロナ禍の影響を受けた二四半期(1~6月)を含む2019-20会計年度、前年比10%の伸びを記録したが、増加傾向は現会計年度も続いている。

前会計年度上半期(7-12月期)1660万ドル(17.8億円)だった輸出額は、現会計年度同期3150万ドル(35億円)とほぼ倍増したことが、輸出促進局(EPB)のデータで明らかになった。

バングラデシュの主要輸出先がコロナ禍で影響を受け、現会計年度上半期の商品出荷額が0.36%減の192.3億ドル(2兆1343億円)というなかでの、ビスケットメーカーの着実な成長である。

「消費者がウイルスを心配して、飲食店や露天で販売する食品の消費量が大幅に落ち込みました。最も安い代替品として、ビスケットの需要が高まっていると見ています」
オリンピック産業のマダド・アリ・ビラニ業務部長は述べた。

外国での需要の高まりは、各国に住むバングラデシュ人の購買意欲によるものだという。また、政府が輸出に与えた20%のインセンティブも販売に貢献している。

別のビスケットメーカー「バンガス(Bangas)」の売上も堅調に伸びた。

ウィルス拡散封じ込めのため、国を挙げての都市封鎖(ロックダウン)があったのにも関わらず、4月の一部の日を除いてビスケット工場は閉鎖されなかった。

ロックダウンの準備の一環として、人々が乾物をストックするようになったことで、ビスケットの消費は増加した。

バンガスのイスラム営業部長は、輸出は60%以上増え、国内需要は30~40%成長していると述べた。

ダッカ市ミルプール(Mirpur)地区に夫と息子と暮らすライファット・シャハンさんは、コロナ禍前はビスケットが好きではなかった。だが、今では毎月ビスケットを買い、毎日のように食べるようになったという。

バングラデシュ自動ビスケット・パン製造業者協会によると、国内では毎年47.5万トンのビスケットを生産している。

米産業調査会社IBISワールドによると、一人当たりの年間ビスケット消費量は、バングラデシュは1.8キロ、スリランカは4キロ、インドは2.2キロ、パキスタンは2.5キロだという。これはまだ、伸びしろがあることを示している。

オリンピック産業は需要の増加に対応するため、およそ4.2億タカ(5.6億円)投資し、年間生産能力を1万2442トンに高めることを計画している。

Bangladesh News/The Daily Star Jan 19 2021
https://www.thedailystar.net/business/news/biscuit-exports-booming-2030249
翻訳/編集:吉本

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