観光業の回復

観光業の回復

【The Daily Star】コロナ禍で停滞している経済の回復を若者がリードするように、ここ数カ月、ホテルやリゾート地では観光客が急増している。

冬はバングラデシュの観光業の最盛期だが、経済減速のため、大変な時を過ごしている。

だが、去年3月に新型コロナウィルス感染者が明らかになったあとの数カ月と比較すると、改善はしてきた。

手つかずの自然が美しいランガマティ(Rangamati)県サジェク(Sajek)では、9月まで観光客はいなかった。

「観光は10月から局面が変わり、パンデミック前のレベルまで来ました」
経営者組織であるサジェク別荘組合のスパルナ・ダッバーマン会長は述べた。

ほぼすべての別荘やリゾートホテルは、(休日の)金曜と土曜日は満杯だという。サジェクには2万人の観光客が宿泊できる90の宿泊施設がある。

「若い人だけが旅行目的のため、外出しています」
バングラデシュ旅行業者協会のナジル・マジュムデル理事は述べた。

観光客の約70%は、コックスバザール(Cox’s Bazar) やチッタゴン(Chittagong)丘陵地帯、シュンドルボン(Sundarbans)、シレット(Sylhet) を訪問するという。

ダッカ大学観光おもてなし管理学科のサンタス・クマール・デブ准教授の評価によると、観光業者は3-8月にかけて、970.5億タカ(1282.4億円)の損失を被ったという。また、観光に関わっていた労働者30万9500人が職を失った。

民間航空会社ノボエアー(NovoAir)のモフィズル・ラーマン社長は、6月の飛行再開で旅行者の流れが増えてきたという。搭乗率はコロナ禍前に80%に達した。

「しかし、1月初めから低空飛行になってきました。人々から旅行の関心がなくなってきたのではないでしょうか。たぶん、第二波を懸念してのことでしょう。それは購買力の低下ということでも現れています」

一方、US-バングラ航空のカムルル・イスラム広報部長は、観光地への旅行が回復したことで、国内線の乗客者数はコロナ禍前の水準に戻ってきたと述べた。

「コロナ禍前、観光客やその家族は近隣諸国を旅行するのに飛行機を使いました。しかし今、多くの国で観光目的の査証を与えていないため、国内観光地を訪問します。これは国内観光産業が、新たなおもてなしサービスを提供するいい機会となるでしょう」

Bangladesh News/The Daily Star Jan 19 2021
https://www.thedailystar.net/business/news/tourism-recovering-2030237
翻訳/編集:吉本

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