市民がマーケットに殺到

市民がマーケットに殺到

【The Daily Star】新型コロナウィルス感染拡大防止のため、全国的な封鎖措置が発表されたことを受け、ダッカの食料品店、スーパー、キッチンマーケットには買い物客が殺到した。

感染率が過去最高になったことで、政府は4月5日から7日間のロックダウンを宣言した。

これに伴い、生活必需品価格がさらに上昇するのではないかという懸念が市民の間で高まったとみられる。

会社員のシャリフル・イスラムさんは生活必需品を買い揃えるため、発表数時間後に近くのショッピングモールへ駆け込んだ。
「ニュースを聞いてすぐにここ(モール)へ来たのは、ロックダウンで商品が値上がりする前に必需品を買うためです」

ラマダン前には生活必需品価格が値上がりするが、ロックダウンでさらに値上がりすると負担が大きくなるからだ。

別の買い物客は、毎週土曜日に地元小売店を訪れているという。
「ラマダン期間中に緊急事態が発生した場合に備えて、今回は各商品を多めに購入しました」

現在の価格動向を考えると、今後さらに価格が上昇しないという保証はない。

ダッカ最大の商品市場カルワン・バザールへ取材に行くと、ほとんどの市民が必要以上の商品を購入していた。

取材に対し、複数の買い物客から日用品の値上げを懸念する声が寄せられた。

ミーナ市場のシャヒーン・カーンCEO(最高経営責任者)によると、新たなロックダウンが発表されてから正午までに買い物客が大幅に増加したという。
「ですが、少しずつ増えていったのでパニック買いとは言えません。今日(3日)はお客様が約25%増えていました」

ユニマート社のムルトザ・ザマンCEOも同様の見解を示した。
「7日間のロックダウンに備えて、お客さまがより多くの食料品を購入する傾向はあります。しかし、何が起こるか誰にもわからず市場が完全に混乱した昨年の状況とはかなり違います」

ザマン氏は一部の顧客の間で備蓄傾向が見られるものの、基本的な商品の供給が不足することはないだろうと述べた。

この2日間、ダッカの複数のキッチンマーケットでは、米や油、タマネギ、ジャガイモ、レンズ豆、ニンニク、ショウガ、ヒヨコ豆などの生活必需品の価格が1kgあたり5~15タカ(6.6~19.8円)上昇した。

3日、粗米は1kgあたり55タカ(72.7円)、タマネギは40タカ(52.9円)で販売され、1ヶ月前の35タカ(46.3円)から値上がりした。

同時に、大豆油の価格は1リットル当たり130タカ(171.8円)から139タカ(183.7円)に、小麦粉は1kg当たり70タカ(92.5円)から75タカ(99.1円)に値上がりした。

ニンニクとヒヨコ豆の価格は5タカ(6.6円)上昇し、それぞれ1kgあたり115タカ(152円)、80タカ(105.7円)となった。

一方、ダッカのシュヤムバザールの卸売業者ナラヨン・サハ氏は、3日のタマネギとニンニク価格は安定していたと述べた。

国営トレーディング・コーポレーション・オブ・バングラデシュ(TCB)のフマユン・カビール報道官は、ロックダウン中も移動式トラックによる市場での販売は継続されると述べた。

補助金を受けながら必需品を市場価格以下で販売するTCBは、ラマダンを前に多くの市民が主要商品を購入できるよう4月1日に100台のトラックを追加、合計500台のトラックを保有している。

「昨年のラマダン期間中もトラックを走らせていました。今年もトラックは稼働しますが、さらにトラックの数を増やすことはできないでしょう」
カビル氏は述べた。

特派員はロックダウンを考慮して商品割り当てや数量を増やすかどうかを尋ねたが、上方修正はないとの答えだった。

Bangladesh News/The Daily Star Apr 4 2021
https://www.thedailystar.net/business/news/people-rush-kitchen-markets-lockdown-looms-2071697
翻訳編集:吉本

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