D-8貿易圏の連携

D-8貿易圏の連携

【The Daily Star】D-8諸国は関税や非関税障壁を取り除くため、必要性の高い特恵貿易協定(PTA)を締結すべきだと、D-8貿易圏の閣僚や企業家たちは先日行われた第10回D-8ビジネスサミットのバーチャル討論会で述べた。

D-8(Developing-8)はバングラデシュ、エジプト、インドネシア、イラン、マレーシア、ナイジェリア、パキスタン、トルコからなる開発協力組織で、1997年6月15日に設立された。

現在、年間1.6兆ドル(177.6兆円)の貿易を行うが、そのうちの6.5%が自国内となっている。

この数字は、潜在的な可能性を考えると非常に貧弱だと彼らはいう。

バングラデシュ商工会議所連盟(FBCCI)の声明によると、インドネシアの通商担当副大臣は、8カ国間の貿易額は1100億ドル(12.2兆円)だが、その能力は7千億ドル(77.7兆円)だと述べたという。

「PTAを締結することは非常に有益で、私たちは投資家を支援する必要があります。デジタル商取引、貿易円滑化、税関、貿易において互いに協力すべきです」
トルコのルフサル・ペキジャン貿易相は述べた。

バングラデシュのティプ・ムンシ商業相も他7カ国に投資を求め、国内に100カ所の経済特区を開発中だとアピールした。

「D-8諸国間の貿易を促進するには、共通の投資政策が必要です」
バングラデシュのAKアブドゥル・モメン外相は述べ、D-8間で中小企業(SME)やブルーエコノミー共通の開発基金の設置を提案した。

討論会は、FBCCIがトルコ商工会議所・商品取引所連合、D-8商工会議所(D-8CCI)と共同で開催した。

今回、FBCCIのシェイク・ファズレ・ファヒム会長が、トルコ商工会議所のリファット・ヒサルクルオグル会長からD-8CCI議長を引き継いだ。

ファヒム氏は戦略的なD-8バリュー・チェーン計画や、原材料や専門知識などの比較優位を国内産業のために最大化することを重要視するとした。

FBCCIによると、イベントの講演者たちは、とりわけ能力開発や技術、知識の共有を通じた貿易と投資に焦点を当て、協力できる分野を明らかにしたという。

また、相互作用を通じた経済統合の基礎になるとして、D-8各国の接続性を向上させることに力点を置くとした。

さらに、D-8の包括的な成長のため、若者や零細企業、新興企業のエコシステム、ブルーエコノミー、海洋バイオテクノロジー、資源のさらなる発展のための相互協力と連携を進めるとした。

Bangladesh News/The Daily Star Apr 6 2021
https://www.thedailystar.net/business/news/d-8-nations-should-sign-ptas-2072849
翻訳編集:吉本

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