スティホームが強みに

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【The Daily Star】サウジアラビアの職場から休暇をとって帰国したタンガイル(Tangail)県のサイフル・イスラムさんは、新型コロナウイルスパンデミックにより、戻ることができなくなった。

だが、彼は無為に過ごすことなく、すぐ家でキノコ栽培を始めた。

ボサイル(Basail)郡ショドルユニオンラシャラ村のバックチュ・ミサさんの息子サイフルさん(30)は、生計を立てるため、妻と二人の子どもを残して2018年に中東の国へ旅立った。

2年間働いた後、昨年2月に2カ月の休暇を取って帰国した。だが、ロックダウンで戻ることができなくなり、ビザは失効してしまった。

今後の収入や海外渡航したときの借金返済などをどうするか、サイフルさんは不安にさいなまれた。

すぐに仕事は見つからなかったため、サイフルさんは自分で何とかしようと考えた。地元の農業官に相談したところ、「お金も手間もかからず、利益が大きいのはキノコ栽培だ」と勧められた。

サイフルさんは、シャバール(Savar)にある国立キノコ開発普及センターの10日間のオンライン研修を受けた。

7日間の実習を終え、350個のキノコの種を入手したサイフルさんは、自宅の隣に15万タカ(19.8万円)かけて40フィートの建物を建設し、キノコ栽培を始めた。

わずか30日で最初のキノコが収穫できた。現在、1日当たりの収穫量は数キログラムだが、キノコの種は700個持っている。

サイフルさんは、キノコ栽培が不安から抜け出す道を示してくれたという。
「近くの市場でキノコとそれを使ったお菓子を販売することで、1日に1千タカ(1321円)稼ぐことができます」

キノコは1キログラム当たり200タカ(264円)で販売するが、郡内外で大きな需要があるという。

「もっと大規模に栽培して、キノコの種を生産する研究所を設立したいと考えています。しかし、資金の準備ができません」

「最近、サウジアラビア人の雇い主から、飛行機代を出すから帰ってくれとメールが来ました。しかし数年後、再び帰国したときに何をすればいいのか……まだ、返信していません。バングラデシュでずっと何かできればいいのですが」

ボサイル郡のナズニーン・アクター農業官は、キノコは健康食品だと述べた。
「サイフルさんは失業している地元の若者のお手本になっています。もし誰かがキノコ栽培に興味を持ち、研修を受けたいと言ってくれれば私たちが手配します」

Bangladesh News/The Daily Star Apr 16 2021
https://www.thedailystar.net/business/news/home-stays-turned-advantage-2078325
翻訳編集:吉本

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