
【The Daily Star】4月6日から13日にかけて新型コロナウイルス感染者が増加したことで、国内にある64県中54県が高リスクとなった。
疫学疾病管理研究所 (IEDCR)は前週(3月29日~4月5日)のデータに基づき、31県を高リスク県としていたが、8日間で高リスク県が約2倍になったことになる。
現在高リスク県のうち、17県の陽性率は31~40%、13県は21~30%だ。
ダッカは40%近い陽性率で64県中トップ。カグラチャリ(Khagrachhari)、バンドルボン(Bandarban)、ポンチョゴラ(Panchagarh)県は5%以下で最下位となっている。
IEDCRが発表した最新の「コビッド-19状況分析」には、バングラデシュのパンデミック状況の悪化が反映されている。本紙はその報告書のコピーを入手した。
本紙の取材に応じた保健当局者は、この報告書には検査が義務づけられている出国者の検査も入っていると述べた。もし彼らが除外されていたら、陽性率はもっと高かったという。
IEDCRは陽性率10%以上を高リスク県、5~10%を中リスク県、5%以下を低リスク県としている。
現在、フェニ(Feni)、ランガマティ(Rangamati)、コミラ(Cumilla)、モウロビバザール(Moulvibazar)、スナムゴンジ(Sunamganj)、シャトキラ(Satkhira)、パブナ(Pabna)県が中リスクに分類される。
国内では3月の第2週以降、感染者と死亡者の第2波が発生した。1月と2月は3%前後で推移していた1日当たりの陽性率は、先月初めに5%を超えた。
その後も陽性率と死亡率は上昇を続け、現在、どちらも厳しい数字となっている。
政府は感染を抑制するため、まず4月5日から7日間、全国的な移動制限を実施した。さらに4月14日からは公共/民間ともにすべてのオフィスを閉鎖するなど、制限を強化した。工場については健康上のガイドラインを遵守すれば操業が認められる。
「現在行われている移動制限が、今後2~3週間で感染率にプラスの影響を与えることを期待しています。感染を抑制するには、健康上の安全ガイドラインをいかに注意深く守るかにかかっています。マスクを正しく着用し、頻繁に手を洗い、物理的な距離を保つことが安全を保つ鍵となります。感染を抑制するには他に方法がありません」
IEDCRディレクターのタウミナ・シリン教授は述べた。
Bangladesh News/The Daily Star Apr 18 2021
https://www.thedailystar.net/frontpage/news/54-districts-now-high-covid-risk-2079133
翻訳編集:吉本