最初のメトロ車両到着

最初のメトロ車両到着

【The Daily Star】21日、メトロ鉄道に使われる電車の最初の1編成がダッカに到着した。

「これはプロジェクトにとって大きな節目です」
プロジェクト実施機関のダッカ大量高速輸送社(DMTCL)のMANシディック社長が本紙に語った。

午後5時頃、6両編成のうち2両を乗せた船が、ダッカ市ディアバリのメトロ鉄道車庫近くにあるDMTCL桟橋に到着。その後、4両を乗せた別の船が到着した。

日本の神戸港を3月4日出発した車両は、3月31日にモングラ港へ到着していた。必要な手続きを経た4月16日、車両を積んだ2隻のバージ船がダッカに向けて出発した。

6両は2日以内に車庫に運び込まれ、総合テストが行われる。コロナ禍で日本へ専門家を送ることができず、第三者に依頼して検査を行ったため、最終検査をするためだ。

「19項目のテストを行うため、数カ月かかるかも知れません。その後、試運転に入ります」
シディック氏は述べた。

関係者によると、試運転は6カ月程度かかるという。

各車両の定員は最大2308人だ。

DMTCLは2017年8月、川崎・三菱コンソーシアムとメトロ鉄道用列車24編成の製造契約を結び、昨年12月に5編成が製造された。

次の編成は昨日艀に積み込まれ、まもなくバングラデシュへ向けて出港する。シディック氏は6月16日に車庫に到着する予定だと補足した。

MRT6号線として知られている大量高速鉄道は2200億タカ(2907億円)かけ、ウッタラ(Uttara)からモティジール(Motijheel)まで、20.1キロメートルを高架鉄道で結ぶ。

16駅を持つこの路線は、完成すれば1時間あたり6万人の乗客を運ぶことができる。ウッタラからモティジールまでの移動時間は現在の2時間から少なくとも1時間以内に短縮される予定だ。

プロジェクトの実施期間は当初、2012年から2024年の予定だった。その後、シェイク・ハシナ首相がウッタラからアガルガオ(Agargaon)間を2019年中に、アガルガオからモティジール間を2020年中に開通させるよう指示した。

DMTCLは2019年5月、期限に間に合わないとして、独立の金字塔を祝う2021年12月16日に開通させるとした。

今年2月には、MAマンナン計画相もウッタラからアガルガオまでの開通は12月になるだろうとしていた。だが、DMTCLはコロナ禍の影響で今年12月の部分開通は不確実だとの認識を示し始めた。

「私たちは早期の試運転を計画していました。しかし、今はコロナの状況次第です。状況が改善されれば、政府は(新たな)期限を設定する可能性があります」
シディック氏は4月8日に記者団に話した。

今年3月までの進捗率は、ウッタラからアガルガオ間の第1段階は83.52%、アガルガオからモティジール間の第2段階は57.68%、プロジェクト全体では61.49%となっている。また、線路の設置や車両調達に関する進捗率は52.22%であることが資料で開示されている。

Bangladesh News/The Daily Star Apr 22 2021
https://www.thedailystar.net/city/news/first-set-metro-trains-reach-dhaka-2081721
翻訳編集:吉本

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