
【Financial Express】マニゴンジ(Manikganj)県にある35メガワット(MW)の太陽光発電所が商業運転を開始し、国の送電網に電力を供給している。
「この発電所は今年3月に商業運転を開始して以来、国の送電網に電力を供給しています」
プロジェクトでEPC(設計・調達・建設)を担当したサングロー電力供給社(Sungrow Power Supply Company Ltd)国内代表のイムラン・チョードリー氏は述べた。
バングラデシュスペクトラ(Spectra)グループのスペクトラ・エンジニアリング(SEL)と中国シュンヘン・インベストメント社(Shunfeng Investments Limited:SIL)の合弁会社スペクトラ・ソーラー・パーク社(SSPL)は、アジア開発銀行(ADB)から1500万ドル(16.6億円)の資金援助を受けて、マニクゴンジ県シバラヤ(Shibalaya)郡でこのプロジェクトを始めた。
国営バングラデシュ電力開発庁(BPDB)は20年間の電力購入契約(PPA)に基づき、この独立系発電事業者(IPP)プロジェクトから、1kWhあたり11.12タカ(14.7円)で電力を購入する。
SSPLは、SEL社が80%、SIL社が残り20%を所有する特別目的事業体(SPV)で、プロジェクトの建設、所有、運営を行う。
チョードリー氏によると、サングロー電力供給社は、2041年までの国家太陽光発電ロードマップに貢献するため、EPC請負業者の仕事を超えたIPPプロジェクト開発者として設立された。
現在、バングラデシュ市場向けに、太陽電池エネルギー貯蔵ソリューション(ESS)、リチウムイオン電池による発電プラント、浮体式太陽光発電プラント、太陽電池漁業発電プラント、地上設置型太陽光発電プラントなど、さまざまな技術やソリューションを提供している。
これらのプロジェクトは、「国家太陽光発電アクションプラン2021-2041」と名付けられ、持続可能・再生可能エネルギー開発局(Sreda)と、国連開発計画(UNDP)が共同で実施している。
一方、バングラデシュの「電力システムマスタープラン(PSMP)」では、2021年までに総発電容量に占める再生可能エネルギーの割合を10%にするという目標が掲げられており、そのためには太陽エネルギーの潜在能力を引き出すことが重要とされている。
だが、再生可能エネルギーによる発電容量は、今のところ総発電容量の約3.0%にとどまっている。
Sredaによると、様々な再生可能エネルギーの中で太陽光発電が466.68MWとリードしており、これに水力(230MW)、風力(2・9MW)、バイオガス(0.63MW)、バイオマス(0.4MW)が続くという。
エネルギーの専門家は、バングラデシュは、隣国のパキスタンやインドに比べて、再生可能エネルギー発電分野で大きく遅れをとっていると述べた。
電力システムマスタープラン(PSMP)では、国内発電量が6万kWに達する2041年までに、輸入LNG(液化天然ガス)による発電量を35%、輸入石炭による発電量を35%、再生可能エネルギーによる発電量を15%、原子力による発電量を10%、石油による発電量を5%と規定している。
Bangladesh News/Financial Express May 16 2021
https://thefinancialexpress.com.bd/national/solar-power-plant-in-manikganj-begins-commercial-operation-1621158689
翻訳編集:吉本