BSMSN初の工場オープン

BSMSN初の工場オープン

【The Daily Star】6月10日、国内最大の工業団地チャットグラム(Chattogram)県ミルサライ(Mirsarai)のボンゴボンドゥ・シェイク・ムジブ・シルパ・ナゴール(BSMSN)で、第1号の工場がオープンする。落成式にはシェイク・ハシナ首相もウェブで参加する予定だ。

「今年12月までに、アジアン・ペイントやSQエレクトリックなど、さらに5~6社の工場が開設される予定です」
バングラデシュ経済特区庁(BEZA)のパバン・チョードリー長官は、パンデミック中でも開発作業は順調に進み、さまざまな投資家が工場を開設するのは時間の問題とした。

BEZAによると、BSMSNは現在までに国内から200億ドル(2兆2197億円)、外資から8億2300万ドル(913.4億円)、合計208億ドル(2兆3085億円)の投資提案を受取った。

当初、ジンユアン化学工業が第1号になる予定だったが、コロナ禍で頓挫していた。

代わりに第1号となったのは、日本企業の日本製鉄と国内企業のマクドナルド・スチール・ビルディング・プロダクツ社の合弁会社ニッポン・マクドナルド社だ。

だが、亜鉛メッキ鋼板やプレハブ鋼板の商業生産を開始するのは9月になる予定だ。マクドナルド社のサルワール・カマル社長によると、機械は日本と中国から持ち込んだという。

「ニッポン・マクドナルド社は、国内の経済成長と工業化に伴う鋼板市場の拡大に対応するため、約10億タカ(13.2億円)を投じて合弁工場を設立しました」

カマル氏によると、世界的に有名な日本製鉄はコンプライアンス意識が高く、バングラデシュの鉄鋼生産にも良い未来があるとし、これが製造業への初投資となる合弁会社を設立した理由だと述べた。

また、両社の取組みで鉄鋼産業が恩恵を受け、輸入品の代替になるとした。

両社は段階的に5919万ドル(65.7億円)を投資して、工場を設立することに合意した。

原材料は中国、日本、その他ヨーロッパ諸国から調達し、完成品は主にマクドナルド社をはじめとする国内組立建築業界で使われる予定だ。合弁会社は国内市場で年間2千万ドル(22.2億円)の売上を見込み、本格的に稼働した後は南アジア諸国への輸出も計画している。

カマル氏によると、インド北東部州への鉄鋼製品の輸出にも目処がついたという。

業界関係者は、現在の年間鉄鋼需要は約70万トンで、毎年約12~15%の成長率が見込まれるとした。

一方、マクドナルド社はBSMSNに自社工場を建設中だ。この工場は日本やルクセンブルグ、中国、インドからの輸入で組立建築用鉄鋼を生産する。

2つの工場は25エーカーの土地に建設され、およそ2500人を雇用する。

Bangladesh News/The Daily Star May 31 2021
https://www.thedailystar.net/business/news/first-factory-opens-next-month-2102025
翻訳編集:吉本

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