
【Financial Express】労働者代表と意見が一致しない中、最低賃金委員会は、茶園労働者の1日あたりの最低賃金を117タカ(154.6円)と勧告する草案をまとめた。
この官報通知は13日に出されたが、労働者代表のラ・ホジャン・カイリ氏は署名していない。
労働省は、14日以内に勧告に対する意見や提案、異論があれば提出するよう求めた。
賃金委員会は茶園について、A、B、Cと3分類することを提案した。
シレット(Sylhet)、モウロビバザール(Moulvibazar)、ハビゴンジ(Habiganj)県にある茶園は、年間平均生産量が18万キログラム、10万8千キロ以上~18万キロ未満、10万8千キロ未満に分け、それぞれA、B、Cに分類した。
チャトグラム(Chattogram)、ランガマティ(Rangamati)県、その他の茶園では、年間平均生産量が11万3千キロ、4万5千キロ以上11万3千キロ、4万5千キロ未満に分け、それぞれA、B、Cに分類した。
官報によると、グレード2の茶園労働者の1日の最低賃金は、A分類で120タカ(158.6円)、Bで118タカ(155.9円)、Cで117タカとなる。
見習い労働者の日給は110タカ(145.4円)で、月額総賃金は6千タカ(7928.6円)とされた。
記者団から質問を受けたカイリ氏は、茶園労働者は2019年1月から2年半にわたり、今回提案された金額を受取っているとした。そのうえで、賃金委員会は労働者の提案を一切考慮せず、むしろ経営者の提案通りの最低賃金を出してきたと主張する。
「賃金委員会が2年半前の金額を最低賃金として設定したことは受け入れられません。賃金は経営者と労働者の二者間協定で修正したい」
バングラデシュ茶園労働組合書記長でもあるカイリ氏によると、彼らは1日の最低賃金として300タカ(396.4円)を、また、2カ月分の賃金に相当する祭事手当を提案したという。
賃金委員会は、現在2年ごとに行われている労使交渉を3年ごとに行うことも提案したが、カイリ氏は反対した。茶園労働者の最低賃金は2010年に定められた1日45タカ(59.5円)で、無料宿泊施設と診療所が付帯していた。
Bangladesh News/Financial Express Jun 15 2021
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/tea-gardeners-daily-minimum-wage-proposed-at-tk-117-1623731115
翻訳編集:吉本