【Financial Express】ここ4カ月間で海外出稼ぎ労働者数が増加したことで、バングラデシュの外貨準備高の成長への期待が高まっている。
公式統計によると、今年1月から4月の海外出稼ぎ労働者は合計42万6558人で、18万1040人だった昨年同期比135.61%と急激な伸びを記録したことが明らかになった。
労働者雇用訓練局(BMET)のデータによると、1月は10万9698人、2月は9万2569人、3月は12万316人、4月は10万3975人の労働者を海外へ送り出した。
この成長は今後も続くと予想され、関係者や業界関係者は会計年度末には雇用者数が過去最高を記録する可能性があるとみている。
この4カ月の労働者の主な渡航先は20カ国に上る。サウジアラビアの伸びが63%と最も高く、26万8584人を受け入れた。その他、オマーンが5万6830人、アラブ首長国連邦が5万1531人、シンガポールが1万8606人、ヨルダンが6654人、カタールが6241人となっている。
公式統計では2021年は61万7209人、2020年は21万7669人の労働者が海外で仕事を見つけた。
BMETのMdシャヒドゥル・アラム局長は、様々な国で労働者需要が安定しているため、今年過去最高の労働者が海外で仕事を見つけることを期待していると述べた。
「今年度、私たちが定めた目標の2倍以上の労働者を海外に送り出しました」
アラム氏はここ10カ月間で90万人以上の労働者が海外で仕事に就いたと述べた。
一方、適切な訓練による質の高い移住を重視しているため、技能訓練の仕組みは随時改善しているという。
「私たちは人材リクルーターのオンラインデータベースを作成し、手間のかからない公正な採用プロセスを確保できるようにしました」
特に先進国では、未熟練労働者だと低賃金のために高い移動コストを回収することが難しく、質の高い労働力が賃金の高い仕事に就くことが長年の課題となってきた。
海外在住バングラデシュ人からの送金は、衣料品(RMG)輸出の次に外貨準備高に貢献している。2020-21会計年度では送金受領額は220億ドル(2兆8356億円)を超えた。
最近はコロナ禍により送金流入が減速、世界的なインフレで輸入コストが上がり、輸出収入を上回ったこともあり、国の貿易ギャップと経常収支の赤字が拡大した。そのため、ピーク時480億ドル(6兆1868億円)以上あった外貨準備高は410億ドル(5兆2845億円)程度まで落ち込んだ。
今回の好転は外貨準備高にとって良い兆候ととらえられている。中央銀行の最新統計によると、海外で働くバングラデシュ人による2022年4月の送金は20億1000万ドル(2591億円)に達し、前月から1億4976万ドル(193億円)増加した。
3月は18億6000万ドル(2397億円)だった。2月は14億9000万ドル(1920億円)、1月は17億ドル(2191億円)、21年12月は16.3億ドル(2101億円)だった。
Bangladesh News/Financial Express May 14 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/manpower-export-grows-raises-hope-1652496688
翻訳編集:吉本