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【Financial Express】バングラデシュ統計局(BBS)が最近実施した時間使用調査(TUS)2021によると、バングラデシュ人女性の賃金労働は1日わずか1.2時間にも関わらず、無報酬の家事やケア労働に5.9時間費やしており、依然として雇用におけるジェンダーバランスが悪い状態にあることが明らかになった。
対照的に、男性は毎日6.1時間を賃金労働に費やしていた。
経済学者は、経済が進歩を遂げたにも関わらず、政府が女性に十分な雇用機会を与えることに失敗して以来、雇用状況の面で大きな不平等が続いていると述べている。
BBSの労働力調査2016-17では、労働力率は女性が36.3%、男性が80.5%だった。
TUS2021によると、女性は毎日4.6時間を無報酬の家事労働に、1.2時間を無報酬のケア労働に費やしている。一方、男性は無報酬の家事労働に0.6時間、無報酬のケア労働に0.2時間しか費やしていない。
一方、「自給品の生産」では、男性が1日0.6時間であるのに対し、女性は0.8時間で、男性は女性に遅れをとっていることがわかった。
毎日のコミュニティや宗教への参加といった社交やコミュニケションに費やす時間は、男女ほぼ同じで、それぞれ2.2時間、2.1時間だった。
毎日の文化、レジャー、マスメディア、スポーツ活動に費やす時間は、男性が1日2.6時間、女性が2.7時間だった。
また、日常生活におけるセルフケアとメンテナンス(睡眠及びレクリエーションを含む)に費やす時間は、男女とも最多で、それぞれ11.3時間、10.9時間であることが明らかになった。
賃金労働については、男女とも農村部より都市部が進んでおり、都市部男性は1日に6.6時間、女性は1.6時間費やしていた。農村部では男性が5.9時間、女性が1.1時間だった。
政策対話センター(CPD)調査主任のコンドカル・ゴラム・モアッゼム博士は、今回の調査では女性の雇用参加がまだ非常に低いことが改めて証明されたと述べた。
「女性の雇用状況を改善したいのであれば、女性にもっと機会を与える以外に方法はありません。人口の半分が雇用市場に参加しなければ、国の均衡ある成長は望めません」
モアッゼム氏は、CPDの研究者は、現在の無報酬労働を正式な雇用形態にするため、介護サービスなどの専門的な仕事の機会を作るよう政府に提案したと述べた。
また、女性が時間を有効に使えるような雇用機会を創出し、有給の仕事を増やすべきだとした。
Bangladesh News/Financial Express Jun 19 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/womens-stake-in-paid-jobs-very-poor-survey-1655607221
翻訳編集:吉本