【Prothom Alo】順調にいけば約5カ月後の2022年12月16日、国内で初めてメトロ鉄道の運行が始まり、ダッカ市民が乗車することになる。
そのとき、列車を運転する女性の姿が目撃されれば、その瞬間はさらに特別なものになるだろう。現在、女性2人が国内初のメトロ鉄道を運転することを任命され、本格的な訓練が行われている。
ダッカのメトロ鉄道建設及び運営は、ダッカ大量高速輸送社(DMTCL)が担当している。DMTCLは12月にウッタラ(Uttara)からアガルガオ(Agargaon)までの鉄道を開通させるため、試験運転を行っている。
メトロ鉄道の運転手は「トレイン・オペレーター」と名付けられたが、モリョム・アフィザさんは同僚25人と共に運転手に任命された。
一方、列車の発着を調整する駅の管制官に、アズマ・アクターさんが同僚34人と共に任命された。時には運転手が駅の管制官として、また管制官が運転手として勤務することもあるという。
モリョムさんとアズマさんは、チャトグラム(Chattogram)県ハリシャホール(Halishahar)にあるバングラデシュ鉄道訓練アカデミーで2カ月間の訓練を、ダッカへ戻ってさらに4カ月間の訓練を受けた。現在、ウッタラのディアバリにあるメトロ車両基地で、技術的・実践的な訓練を受けている。
日本のメトロ鉄道建設会社である三菱ー川崎重工の専門家が、列車の運行に関する技術的・実践的な問題について、さまざまな訓練を実施する。今後、デリー・メトロ鉄道アカデミーで訓練を受ける予定だが、必要であれば、日本で育成訓練する計画もあるという。
モリョムさんはノアカリ(Noakhali)科学技術大学の大学院で化学と工学を専攻、2021年11月2日に任命された。彼女は本紙に対し、バングラデシュではメトロ鉄道はかなり新しいもので、熱意からこの仕事に応募したと述べた。
「他の多くの人と同じように、メトロ鉄道は私にとっても夢です。自分で運転できると思うと、もう大喜びです。今は、すべての訓練をきちんと受けて、必要なスキルを身につけることが一番の目標です”」
アズマさんはダッカのティツミール(Titumir)大学で物理学を専攻した。彼女は2019年8月21日に管制官ポストに任命された。
「新聞の広告を見て、ただの仕事をしようと思って来たわけではありません。メトロ鉄道システムに対する情熱のようなものがありました。だから、訓練では鉄道のことを全部覚えようとしたんです。今の仕事は管制官ですが、もしかしたら運転もするかもしれません。とても楽しみです」
この鉄道プロジェクトは、日本政府の開発援助機関であるJICAが資金を提供。本工事は2017年8月に始まった。進捗状況に関する報告書によると、6月までの全体の進捗率は81.19%となっている。
ウッタラーモティジール(Motijheel)間の長さは20.10キロメートルだが、そのうち第一期分として、ウッタラーアガルガオ間が12月16日に開通する予定だ。このルートには9つの駅がある。
来年12月からはアガルガオーモティジール間で運行が始まる予定だ。このルートには7駅設置される。
アガルガオまでは駅の建設も含め、すべての工事が終了した。ダッカにはすでに14セット(1編成6両)の車両があり、現在、試験的に運行している。
「現在、必要な人材を募集しています。誰もが何らかの役割を果たすこと、採用後の育成に十分な時間をかけること、この2点を考慮したうえで採用を行っています」
採用・研修担当のサイフル・イスラム副部長は、7月31日まで運転士として218人が採用されるなど、新しい採用が行われているとした。
また、お客様係や発券機オペレーターとして400人以上が採用されるという。さらに女性を採用する計画もある。
DMTCLのMANシディック社長は本紙に対し、12月のメトロ鉄道の運行開始を目指し、本格的な作業が進行中だとした。また、鉄道を運営するために資格とスキルのある人材が採用されているとし、女性の大量採用も重視していると述べた。
Bangladesh News/Prothom Alo Aug 2 2022
https://en.prothomalo.com/bangladesh/good-day-bangladesh/40vw9enjrt
翻訳編集:吉本