
【The Daily Star】来月開催されるヒンドゥー教最大の宗教的祭典ドゥルガ・プジャ(Durga Puja)を記念して、バングラデシュはインドに約3千トンのヒルサ*を輸出する。
「我々はここ3年間、ドゥルガ・プジャの15~20日前に、親善のためにインドにヒルサを輸出しています」
ティプ・ムンシ商業相は述べた。
合計60の民間企業(それぞれ最大50トンまで輸出可能)が商業省の認可を受けた。
だが、政府が10月7日から22日間のヒルサ漁禁止令を出したため、商業省は最新命令で、以前予定されていた9月30日までの輸出期間を10月5日まで延長した。
この命令により、輸出許可証を他社に譲渡したり、下請けに出したりすることはできなくなった。認可された組織のみがヒルサを輸出できる。
昨年、商業省は約200社の申請に対し、115社に4600トンのヒルサをインドへ輸出する認可を与えた。だが、最終的に輸出されたのは1100トンに過ぎなかった。
2020年には18社が認可を受け、約1450トンがインドへ輸出された。2019年は1業者のみが許可を受け、500トンを輸出した。
バングラデシュからのヒルサの輸出は、輸出政策令で禁止されている。だが、毎年ドゥルガ・プジャ前になると、多数の輸出業者が商業省にインドへ送る許可を申請する。
政府は、西ベンガル州のママタ・バナージ首相がティースタ水共有協定に反対したため、2012年にヒルサの輸出を停止した。
2015年にママタ氏がバングラデシュを訪問し、ハシナ首相にインドへのヒルサ輸出を要請したところ、「ティースタの水が来ればヒルサは行くだろう(Hilsa will go if Teesta water comes)」と回答、2019年からのヒルサの輸出に繋がった。
*ヒルサ:イリッシュとも呼ばれるバングラデシュの国民魚。風味がよく美味。
Bangladesh News/The Daily Star Sep 30 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/3000-tonnes-hilsa-being-exported-india-3131626
翻訳編集:吉本