![Tシャツが輸出多様化の嚆矢](https://bddnews.com/wp-content/uploads/2022/11/20221113002DS1-768x433.jpg)
【The Daily Star】バングラデシュがTシャツを輸出するようになったことは、衣料品製造業の歴史において画期的なことであり、製品の裾野を広げることにつながったとされる。
とりわけ、1980年代後半に国内市場向けに男性用ベストを生産していたナラヤンゴンジのメリヤスメーカーのグループが海外市場の開拓に乗り出し、それが功を奏した。
40年ほど前、バングラデシュが世界のアパレル市場に進出して間もない頃、国内のアパレル輸出は割り当て制度に依存していたのだが、当時、バングラデシュに駐在する外国人の間でTシャツの需要が高まり、ベストメーカーが欧州へ輸出を開始したのである。
綿繊維を使った柔らかく着心地のよいTシャツが求められたため、国内メーカーが多品種を大量に輸出し始めた。現在、Tシャツはバングラデシュの輸出品目の中で2番目に多い製品となっている。
前会計年度、衣料品輸出総額426億1000万ドル(5兆9215億円)のうち、Tシャツは23.11%の71.5億ドル(9936億円)を占めていることが、バングラデシュ衣料品製造輸出業者協会(BGMEA)のデータで明らかになった。
主な輸出先はドイツ、英国、オランダ、フランス、スペインなどのヨーロッパ諸国である。
世界のサプライチェーンが深刻な混乱に直面したコロナパンデミックの際、消費者は家に閉じこもったために欧州や米国でニット製品の需要が大幅に増加、Tシャツの出荷が輸出全体の減速を相殺させた。
現在、国内企業はスポーツウェアやファッショナブルな高級Tシャツを生産するために多額の投資を行い、輸出を増やしている。
Bangladesh News/The Daily Star Nov 13 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/t-shirts-set-the-stage-diversify-rmg-export-basket-3167566
翻訳編集:吉本