米国経済は第2四半期に回復、インフレは鈍化

[Financial Express]ワシントン、7月25日(ロイター): 米経済は第2・四半期に予想を上回る成長となったが、インフレは沈静化し、連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利下げ観測は変わらなかった。

米商務省経済分析局は木曜日、第2四半期のGDPの速報値を発表し、第4四半期の国内総生産(GDP)は年率2.8%増加したと発表した。ロイターが調査したエコノミストはGDPが2.0%増加すると予想していた。予想値は1.1%から3.4%の範囲だった。第1四半期の経済成長率は1.4%だった。

米中央銀行当局者は1.8%のペースをインフレを伴わない成長率とみなしている。

2022年と2023年にFRBが大幅な利上げを実施したにもかかわらず、世界経済を上回り続けている同国経済は、失業率が2年半ぶりの高水準となる4.1%に上昇したにもかかわらず、堅調な労働市場に支えられ続けている。

変動の大きい食品とエネルギーを除いた個人消費支出(PCE)価格指数は、第1四半期の3.7%の急上昇に続き、2.9%の上昇となり、来週の2日間の政策会合を控える米中央銀行関係者にとっては朗報となった。

いわゆるコアPCE価格指数は、FRBが2%目標達成に向けて追跡しているインフレ指標の1つである。

連銀は過去1年間、政策金利の翌日物金利を現在の5.25~5.50%の範囲に維持してきた。2022年以降、政策金利は525ベーシスポイント引き上げられている。金融市場は今年、9月から3回の利下げを予想している。経済成長のペースは堅調であるものの、今年後半の見通しは不透明だ。労働市場は減速しており、賃金上昇に影響するだろう。

貯蓄率はパンデミック前の平均を大きく下回っており、経済学者はFRBの利上げの大半はまだ実感できないと推定している。州政府と地方政府の歳入も鈍化しており、支出を減少させる可能性がある。

また、ドナルド・トランプ前大統領が11月の大統領選挙で再びホワイトハウスに復帰した場合、企業が輸入を前倒しする可能性がある新たな関税についても懸念されている。

それでも、今年は金融政策の緩和が見込まれるため、景気後退は予想されていない。


Bangladesh News/Financial Express 20240726
https://today.thefinancialexpress.com.bd/first-page/us-economic-growth-regains-steam-in-q2-inflation-slows-1721929742/?date=26-07-2024