[Financial Express]ロンドン、7月29日(ロイター):金価格は、中東での地政学的緊張の高まりと、9月の米利下げ観測、そして今週の連邦準備理事会(FRB)の政策会合への注目から、月曜日に小幅上昇した。
金現物は1005GMT時点で0.3%上昇し、1オンス当たり2,393.48ドルとなり、21日移動平均と同水準となった。
利回りのない金は、連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げを行うとの楽観論が高まり、7月17日に過去最高値の2,483.60ドルを記録した後、7月に入ってからこれまでに3%上昇している。
6月のインフレ報告が穏やかだったことから、市場ではFRBが水曜日の政策会合で9月の利下げに向けた準備を進めるだろうと予想されている。
地政学的リスクに対するヘッジとしての金の需要を支えたのは、イスラエル占領下のゴラン高原へのロケット弾攻撃を受けて中東で紛争が拡大するという懸念だった。
実物需要に関しては、世界最大の金消費国である中国では、金価格の高騰により金宝飾品の需要が26.7%急落したため、2024年上半期の金消費量は5.6%減少したが、金の延べ棒や金貨の購入は46%急増した。
独立系アナリストのロス・ノーマン氏は「中国産宝石の価格は先週、国際価格より下落した。これは価格上昇に対する宝飾品購入者の需要の急減を反映している」と述べた。
もう一つの主要金消費国であるインドでは、先週の国家金輸入税の11年ぶりの最低水準への引き下げにより、2024年後半には宝飾品や地金・コインの需要が50トン増加する可能性があると、ワールド・ゴールド・カウンシルは述べている。
銀現物は0.9%上昇し28.1ドルとなった。JPモルガンは、貴金属市場のマクロ経済基盤が堅調で銀市場の構造的赤字が続く中、銀価格は2025年に平均36ドルになる可能性があると述べた。
Bangladesh News/Financial Express 20240730
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/gold-edges-up-on-fed-rate-cut-hopes-geopolitical-risks-1722275423/?date=30-07-2024
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