AIの成果がなかなか出ないことへの懸念が高まる中、マイクロソフトのコストに注目が集まる

AIの成果がなかなか出ないことへの懸念が高まる中、マイクロソフトのコストに注目が集まる
[Financial Express]ワシントン、7月29日(ロイター): マイクロソフトの投資家は、火曜日に同社が業績を発表する時、一つの大きな疑問を抱くだろう。それは、同社のクラウドコンピューティング事業「アジュール」の成長は、人工知能インフラに投じられている数十億ドルを正当化するほどに加速したのか、ということだ。

チャットGPTメーカーの開けるAIとの提携により、AIで利益を上げる競争の先頭に立つ企業として広く見られているマイクロソフトは、見える アルファのデータによると、アズールの成長が4月から6月にかけて四半期ごとに約31%で安定していたと報告すると予想されている。

これは同社の予測と一致するが、投資家は、今年最初の3か月間でアズールの成長の7パーセントポイントを占めたAI事業が、第4四半期にはより大きな貢献を果たすと予想している。

LSEGが調査したアナリスト16人によると、マイクロソフトの設備投資は同四半期に前年同期比約53%増の136億4000万ドルに達したとみられる。前四半期の109億5000万ドルから大幅に増加したことになる。

ウォール街が利益成長について過度に楽観的になっている兆候が見られる中、テクノロジー大手によるデータセンターへの膨大な投資が短期的にはほとんど利益を生まないのではないかという懸念が今月、米国株式市場を悩ませている。

グーグルの親会社アルファベットの株価は先週、同社が四半期の設備投資額が予想を10億ドル近く上回ったと発表し、AI統合による収益の増加が控えめなままだったことから5%以上下落し、大手テクノロジー企業の売りを誘発した。

アルファベットは、四半期設備投資額が2024年の残りの期間、120億ドル以上で高止まりすると述べた。

「投資家はマイクロソフトが今後も収益成長を加速させられるか、特にAI関連の部分に非常に注目するだろう。収益加速が実現せず、設備投資の増加が続けば、投資家は失望するかもしれない」とDAデイビッドソンのシニアソフトウェアアナリスト、ギル・ルリア氏は語った。

マイクロソフトは、AI需要の活用を妨げている容量制約を克服するために、今すぐデータセンターに投資する必要があると述べている。

同社の見解は、アルファベットを含む他のハイテク企業の見解と一致している。グーグルの親会社のサンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は先週、「(AIインフラへの)投資不足のリスクは、過剰投資のリスクよりも大幅に大きい」と述べた。

支出の急増により、マイクロソフトはAIクラウドサービスへのアクセスを拡大し、言葉やエクセル向けの365 副操縦士アシスタントなどの機能を展開することで、大規模な企業顧客ベースからより多くのビジネスを獲得することができた。

マイクロソフト社によると、大量の電子メールをいくつかの箇条書きに要約したり、コンピュータコードの行を素早く完成させたりできる月額30ドルのコパイロットサービスは、フォーチュン500企業の半数で使用されているという。

しかし、ワシントン州レドモンドに本社を置くこのテクノロジー大手は、このサービスによる収益貢献をまだ明らかにしておらず、アナリストらは、コパイロットの影響は2024年の後半にもっと明らかになるだろうと考えている。

「チャットGPTのような消費者向けアプリケーションに多くの注目が集まっているが、(生成AIは)企業にとってより大きなチャンスとなる可能性があり、マイクロソフトはインストールベースを活用できる非常に有利な立場にある」と、マイクロソフトとアルファベットを最大の保有銘柄に数える資産550億ドルの資産運用会社ハーディング・ローブナーのアナリスト、イゴール・ティシン氏は述べた。


Bangladesh News/Financial Express 20240730
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/microsofts-costs-in-focus-as-fears-rise-over-slow-payoff-from-ai-1722276117/?date=30-07-2024