アジア市場は米国データとFRB発表を前にウォール街の上昇を拡大

[Financial Express]香港、7月29日(AFP):米国のインフレが6月にさらに鈍化したことを示すデータにより、連邦準備制度理事会(FRB)が金利を引き下げるとの期待が高まり、アジア市場は月曜日、ウォール街の急騰に追随して上昇した。

この明るいムードは、米国と日本の中央銀行が政策決定を行い、金曜日には米国の重要な雇用統計が発表され、大手企業が収益を発表するなど、トレーダーにとって忙しい週の始まりに現れた。

この上昇は、テクノロジー大手テスラとアルファベットの期待外れの業績により、今年このセクターに殺到した投資家の間でパニック売りが起こり、先週被った巨額の損失の一部を取り戻すのに役立った。

ニューヨーク市場の主要株価指数3つは、FRBが好むインフレ指標である個人消費支出(PCE)指数が先月2.5%に鈍化したのを受けて、金曜日に1%以上上昇した。

この数字は当局の目標である2%をわずかに上回り、9月の利下げ観測を強める最新の数字となり、1月までにさらに2回の利下げ観測を押し上げた。

ジェローム・パウエルFRB議長は今月、政策決定者は行動を起こす前に利回りが2%に達するのを確認する必要はないと発言し、市場の急騰を引き起こした。

同銀行は、注目される非農業部門雇用統計の金曜日の発表に先立ち、水曜日に発表を行う予定となっている。

「7月の(FRB政策)会合を前に届いたデータは、これ以上ないほど良好だった。第2四半期の弱いスタートの後、6月に消費が回復した」とDWSのクリスチャン・シェルマン氏は述べた。

「同月のインフレ率の上昇率が予想を下回ったことは、消費者と中央銀行の双方を喜ばせた。一方、労働市場は引き続きより良いバランスに向かっているようだ。」

しかし、アナリストのスティーブン・イネス氏は、今後もリスクは残ると述べた。

「今週は気を引き締める必要がある。NFPが大幅に下振れすれば、株式市場にとって『悪いニュースは悪いニュース』となる可能性がある」と同氏はニュースレター「ブームのダークサイド」で述べた。

「一方で、予想を上回る結果が出れば、2024年に予定されているFRBの利下げの可能性は下がるかもしれない。これにより米ドルが上昇し、皆の利下げの喜びが台無しになる可能性がある。」

アジアの投資家たちは週初めに明るい雰囲気に包まれていた。

東京は8日間の下落の後、2%以上上昇したが、香港は1%以上上昇した。

シドニー、ソウル、シンガポール、台北、ムンバイも上昇したが、上海は横ばいだった。

ロンドンとフランクフルトは上昇したが、パリは小幅下落した。

マニラとウェリントンも下落した。

日本銀行も、超金融緩和政策からの転換として3月に17年ぶりに利上げを実施しており、再び利上げを行うとの憶測が広がる中、水曜日に発表を行う予定となっている。

今週か次回の日銀会合での利上げ期待と、FRBの利下げ観測が、今月初めに1ドル=162円近辺と40年ぶりの安値を付けた後、円をドルに対して押し上げる要因となった。

それでも、ムーディーズ・アナリティクスのアナリストは「日本銀行は金利を据え置くと予想している」と述べた。

「6月に発表された国債購入の削減に注目が集まるだろう。インフレが鈍化し、経済指標も低調な中、現時点での利上げは時期尚早だろう。」

「我々は9月の利上げに賭けている。その頃には経済指標は改善を示しているはずだ。」


Bangladesh News/Financial Express 20240730
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/asian-markets-extend-wall-st-rally-after-us-data-and-ahead-of-fed-1722276617/?date=30-07-2024