[Financial Express]東京、8月4日(ロイター):円安のおかげで、高級衣料品やハンドバッグを割引価格で買おうと、観光客が日本に押し寄せている。ルイ・ヴィトンの親会社LVMHなどの高級品メーカーは、観光客が国内に留まって買い物をすることを望んでいる。
円の急落(先月はドルに対して38年ぶりの安値を付けたが、その後回復)により、前例のない観光ブームが巻き起こり、アジアやその他の地域から賢い買い物客が集まっている。世界的な高級ブランドは喜んでいない。なぜなら、デザイナースニーカーからウイスキーに至るまで、彼らの商品はドル建てで日本では他国よりも安くなりがちで、利益を圧迫しているからだ。
一部の観光客、特に中国人は、国内でブランド品を買うのを控え、日本で散財している。円の変動が激しいため、企業は通貨を正確に反映した値上げを簡単に行うことができず、少なくとも円安が続く限り、日本での利益率が低いままになる。
中国南部湖南省出身の29歳のDJ、張磊さんは初めて日本を訪れたが、すでにまた来たいと語っている。
「安いから」と、先週土曜日に東京の高級住宅街銀座でルイ・ヴィトンのショッピングバッグ2つとスポーツウェアブランド「オニツカタイガー」のバッグ1つを持っていたチャンさんは言う。近くのルイ・ヴィトンのブティックに入るために15人ほどが列を作り、うだるような暑さの中、扇風機で涼んでいた。
張氏は、これまでに靴とバッグを購入したと語り、次は腕時計を買う予定だと言い、手首を指差しながら「ロレックス」と繰り返した。
この傾向は、ディオールやフェンディも所有するフランスの高級品大手LVMHを驚かせた。
「アジアから日本への事業の大きなシフトが起きている」とジャン=ジャック・ギオニー最高財務責任者は最近の業績報告で語った。顧客が国内での買い物を控えているため、LVMHの中国事業に「デフレ」の影響が出ており、利益率に大きな圧力がかかっていると同氏は述べた。
同氏はまた、通貨が「かなり早く」動きを元に戻してしまう可能性があるため、通貨のボラティリティがもたらす困難についても言及した。日本銀行が水曜日に金利を引き上げた後、円が急騰したことで、その困難さは今週はっきりと浮き彫りになった。
Bangladesh News/Financial Express 20240805
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/tourist-splurge-in-japan-creates-new-headache-for-luxury-brands-1722791663/?date=05-08-2024
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