[Financial Express]ロンドン、8月5日(ロイター): 原油価格は、米国の景気後退懸念による株式市場の売りを受けて月曜日に下落したが、リビアの供給減少や中東紛争の拡大で原油供給がさらに打撃を受けるとの懸念から、下落幅は限定的だった。
米国の景気後退懸念から投資家がリスク資産から逃げ出し、経済成長を促すには急速な金利引き下げが必要だとの見方から、アジア全域で株価が急落した。
ブレント原油先物は、13時35分時点で76セント(1.0%)安の1バレル76.05ドルで、1月以来の安値付近で取引されていた。米ウエスト・テキサス・インターミディエイト原油は77セント(1.1%)安の72.75ドルだった。
供給懸念により損失は限定的。リビア最大の油田シャララは生産を完全に停止したとブルームバーグが報じた。現地エンジニア2人が土曜日にロイター通信に語ったところによると、地元の抗議活動家らが油田を部分的に閉鎖したという。
ウォーレン・パターソン氏率いるINGのアナリストらはメモの中で、金曜日に発表された7月の雇用統計が弱かったことで高まった米国の景気後退懸念は「石油市場で長らくくすぶっている中国の需要懸念をさらに強めるだけだ」と述べた。
石油需要の伸びに最も大きく貢献している中国におけるディーゼル燃料消費の落ち込みも、石油価格の重しとなっている。石油価格の下落は、欧州株式市場の下落にほぼ追随している。
原油価格の下落は中東の地政学的リスクによっても限定的だった。カイロでの停戦協議が失敗に終わった翌日の日曜日もガザでの戦闘は続いた。
先週、ハマスの指導者とヒズボラの最高司令官が殺害されたことを受けて、イランとその同盟国であるハマスとヒズボラがイスラエルに報復すると誓約したことを受けて、イスラエルと米国は、この地域での深刻な緊張激化に備えている。
シドニーを拠点とするIGの市場アナリスト、トニー・シカモア氏は「地域戦争が拡大するリスクは、まだ小さいと思うが、無視することはできない」と述べた。
Bangladesh News/Financial Express 20240806
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-prices-drop-as-us-recession-fears-spark-broader-selloff-1722876891/?date=06-08-2024
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