記録的な赤字の中、ココア価格は2024年末までに上昇へ

[Financial Express]ロンドン、8月9日(ロイター):ロイターが水曜にトレーダーとアナリスト12人を対象に実施した調査によると、カカオ価格は供給不足が続いているため今年も上昇を続け、2024年末までに昨年の2倍以上に高騰すると予想されている。

世論調査の中央値予測によると、ロンドン産ココアは年末に1トン当たり7600ポンドとなり、火曜日の終値から40%上昇し、2023年末より125%高くなると見込まれている。

世界のカカオの約60%を生産するコートジボワールとガーナでの大規模な農作物問題により、4月中旬にはカカオ価格は記録的な高値である1万ポンド近くにまで上昇した。

世論調査では、10月から9月までの現在の2023/24年シーズンには、世界全体で過去最高の47万5000トンの供給不足になると予測されており、2月の前回世論調査で予測された37万5000トンの供給不足を大幅に上回っている。

市場は来シーズンに10万8500トンの小幅な供給過剰に転じると予想されているが、3シーズン連続で供給不足となった後では、世界的な在庫減少を考えると、価格が落ち着くまでにはしばらく時間がかかるだろうと関係者は述べた。

コンサルタント会社クレオス・アドバイザリーの創業者テッド・ジョージ氏は、来シーズンは生産が改善し、価格高騰を受けて消費が若干弱まると予想されるものの、気候の不確実性により2024/25年には依然として赤字になると予想していると述べた。

他の参加者は、コートジボワールとガーナで蔓延する新芽腫脹病と、チョコレート業界が来シーズンに不足した在庫を補充せざるを得なくなるため需要が比較的安定していることについて懸念を表明した。

シティは、来シーズンに市場が供給過剰に転じるにつれ、価格は「今後12~15カ月で依然として歴史的に高い1トン当たり4,000~6,000ドルの範囲に正常化する」と予想していると述べた。

最大の生産国であるコートジボワールの生産量は来シーズンは200万トンと予想され、今シーズンの予想175万トンから回復する見通しだ。

第2位の生産国であるガーナの2024/25年度の収穫量は、今シーズンの45万トンから64万トンに回復すると見込まれている。

ニューヨークのカカオ価格は年末に1トン当たり8,600ドルとなり、火曜日の終値から27%上昇、前年比で107%上昇すると見込まれている。


Bangladesh News/Financial Express 20240810
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/cocoa-prices-to-head-higher-by-end-2024-amid-record-deficit-1723221445/?date=10-08-2024