金は史上最高値付近で推移、米国のインフレデータが注目される

[Financial Express]ロイター通信によると、金価格は水曜日、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待と中東の緊張の継続により過去最高値付近で推移し、注目は米国のインフレデータに移った。

金現物は10時51分時点で0.4%上昇し、1オンス当たり2,474.04ドルとなったが、先月記録した過去最高値2,483.60ドルには及ばなかった。

米国の金先物は0.2%上昇し、2,513.20ドルとなった。

米国の7月の生産者物価は予想よりも低い伸びにとどまったことが、12時30分GMTに発表される予定の米国消費者物価指数データを前に火曜日に発表されたデータで明らかになった。経済学者は、7月の消費者物価は前月比0.2%上昇し、前年比コアインフレ率は3.2%と若干減速すると予想している。

アクティビトレーズのシニアアナリスト、リカルド・エヴァンジェリスタ氏は、データが米国の物価上昇の鈍化を裏付ければ、9月に50ベーシスポイントの利下げが行われるとの見方が強まり、金価格が史上最高値に達する可能性も非常に高いと述べた。

CMEフェドウォッチツールによると、市場は現在、9月に50ベーシスポイントの米金利引き下げが行われる可能性を55.5%とみている。

金塊は伝統的に地政学的および経済的リスクに対するヘッジと考えられており、金利が低下すると資産を保有する機会費用が削減されます。

「経済指標は今後も西側諸国の投資家を金という資産へと向かわせ続けるだろう」とワールド・ゴールド・カウンシルの市場ストラテジスト、ジョセフ・カバトーニ氏は語った。

中東では、イランが先月末のハマス指導者殺害に対し厳しい対応を誓った。イスラエルは関与を認めも否定もしていない。

エヴァンジェリスタ氏は、イランがイスラエルを攻撃した場合の影響に対する懸念が投資家の心理に影響を与え、安全資産としての金の需要を高めていると付け加えた。

銀現物は0.3%上昇して27.92ドル、プラチナは0.7%上昇して942.65ドル。パラジウムは0.5%上昇して943.58ドル。


Bangladesh News/Financial Express 20240815
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/gold-hovers-near-all-time-high-us-inflation-data-on-radar-1723653362/?date=15-08-2024