米国の金利見通しと輸出の好調によりアジア債券に多額の資金流入

米国の金利見通しと輸出の好調によりアジア債券に多額の資金流入
[Financial Express]ロイター通信によると、アジア地域の輸出の好調な伸びと米連邦準備制度理事会による9月の利下げ期待に後押しされ、外国人投資家は7月に3か月連続でアジア債券を買い越した。

規制当局や債券市場協会のデータによると、海外投資家は7月にインドネシア、インド、マレーシア、韓国、タイの債券を純額で79億1,000万ドル購入した。前月の純額は30億3,000万ドルだった。

「アジアのマクロ経済の基礎的条件は引き続き良好だ。特に米連邦準備制度理事会(FRB)が近々利下げに踏み切る見通しであることから、さらなる資金流入が見込まれる」とANZのアジア調査責任者クーン・ゴー氏は述べた。

報道によれば、中国、韓国、台湾を含む地域経済では7月に輸出量が増加したという。

インドネシア国債は7月に30億ドルという巨額の買いを集め、3カ月連続で純購入となった。これは主にインドネシア銀行ルピア証券(SRBI)への外国投資によるものだ。

インド国債の需要は、6月28日にJPモルガンの新興国債券指数に組み入れられたことを受けて、純投資額26億8000万ドルと5カ月ぶりの高水準で急増した。

インド国債は、2025年3月までにJPモルガンの指数における比率が約10%に達するまで、毎月約20億ドルの資金流入が見込まれる。

国境を越えた投資家らはまた、マレーシア国債とタイ国債にそれぞれ17億5,000万ドルと7億4,900万ドルを投資した一方、韓国国債からは純額2億7,000万ドルを引き揚げた。

8月初旬、米国の雇用統計が予想を下回り、製造業のデータが期待外れだったことを受けて金融市場のボラティリティが高まり、景気減速への懸念が高まった。

しかし、先週発表された週間雇用報告では失業保険申請件数の減少が示された。

「先週発表された米国の失業保険申請件数が予想を上回ったことで、市場の懸念が和らいだ。米国の景気後退懸念は誇張されているとみている」とANZのゴー氏は述べた。

「安定した労働市場統計とインフレの鈍化により、米国のソフトランディングへの期待が維持され、アジアへのポートフォリオ資金の流入が促進されると予想している。」


Bangladesh News/Financial Express 20240815
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/asian-bonds-attract-hefty-inflows-on-us-rate-outlook-strong-exports-1723659696/?date=15-08-2024