日本経済は消費増で力強く回復

日本経済は消費増で力強く回復
[Financial Express]東京、8月15日(ロイター):日本経済は第2四半期に予想を大幅に上回る年率3.1%の拡大となり、消費の力強い伸びにより年初からの落ち込みから回復し、近い将来にさらなる利上げが行われる可能性を裏付けた。

日本銀行は、堅調な経済回復によりインフレ率が2%の目標を持続的に達成し、長年にわたる大規模な金融刺激策からの脱却を目指して先月実施した金利引き上げ後のさらなる引き上げを正当化できると予想していた。

政府データが木曜日に発表した国内総生産(GDP)の増加率は、市場予想の中央値である2.1%増を上回り、第1四半期の2.3%減に上方修正された後となった。

これは四半期ベースで0.8%の上昇となり、ロイターの調査でエコノミストが予想した0.5%の上昇を上回った。

明治安田総合研究所のエコノミスト、前田一孝氏は「総じて結果は良好で、実質賃金の上昇に支えられ、個人消費が回復する兆しが見られる」と述べた。

「これは日銀の見解を裏付けるものであり、さらなる利上げの前兆となるが、前回の利上げで円が急騰したため日銀は引き続き慎重な姿勢を維持するだろう」

経済生産の半分以上を占める民間消費は1.0%増加し、0.5%増加の予想を上回り、5四半期ぶりの増加となった。

個人消費は経済の弱点であり、円安による輸入価格の上昇も一因となり、家計が生活費の上昇に苦しむなか、過去1年間低迷してきた。

生活費の高騰に対する国民の不満は、日本の岸田文雄首相が来月辞任を発表するきっかけの一つとなった。

野村証券のエコノミスト、棚橋健吾氏は、岸田氏の後任は支持率が高ければ秋に総選挙を実施する可能性があると述べ、その間に日銀が追加利上げを選択する可能性は低いと付け加えた。

棚橋氏は「日銀は10月か12月にもう一回金利を上げるとみているが、岸田首相が総裁選に出馬しないとの決断をしたことで、10月の利上げの可能性は大幅に低下した」と述べた。


Bangladesh News/Financial Express 20240816
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/japans-economy-rebounds-strongly-on-consumption-boost-1723739878/?date=16-08-2024