中東の緊張と需要懸念で原油価格は3日連続で下落

[Financial Express]ロイター通信によると、原油価格は火曜日に下落し、3日連続で下落した。イスラエルがガザでの停戦協定を阻む意見の相違に対処する提案を受け入れたことで供給懸念が和らいだが、中国経済の弱さが引き続き需要見通しの重しとなっている。

ブレント原油は12時36分現在、2セント(0.03%)安の1バレル77.64ドル。火曜日に満期を迎える当限月の米ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油先物は4セント(0.05%)安の74.33ドル。

より活発に取引されている2か月物のWTI原油は、5セント下落して1バレル73.61ドルで取引を終えた。両指標原油は3日連続で下落している。

「一方では、現在原油市場の流動性が低下しており、他方では、ガザ停戦合意の可能性に関するブリンケン国務長官の発言が、原油価格高騰に対するヘッジポジションの一部解消を引き起こしている」とUBSのアナリスト、ジョバンニ・スタウノボ氏はロイター通信に語った。

アントニー・ブリンケン米国務長官は月曜日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相がガザでの停戦合意を阻む意見の相違に対処するため米国が提示した「橋渡し提案」を受け入れたと述べ、ハマスにも同様の対応を求めた。

ブレント原油は月曜日に約2.5%下落し、WTI原油は3%下落した。

「停戦交渉が続いているにもかかわらず、イスラエルとハマスの衝突は続いており、市場は地域のいかなる展開にも非常に敏感なままだろう」とリスタッド・エナジーの上級アナリスト、スベトラーナ・トレチャコワ氏は述べた。

「市場のファンダメンタルズがこの弱気傾向をすぐに打破しなければ、OPECは自主的な減産をすぐに解除することに躊躇するかもしれない。」

中国では、第2四半期の不振を受けて経済問題への懸念が原油価格の重しとなった。

世界第2位の経済大国である中国は、新築住宅価格が9年ぶりの急速なペースで下落し、工業生産が鈍化し、輸出と投資の伸びが落ち込み、失業率が上昇したことから、7月にさらなる勢いを失った。

供給面では、リビアのシャララ油田の生産量がザウィア製油所への供給を目的に、1日当たり約8万5000バレルに増加した。


Bangladesh News/Financial Express 20240821
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-slips-for-a-third-day-on-me-tensions-demand-concerns-1724165428/?date=21-08-2024