ドル安と投資家の買いで金が過去最高値に

[Financial Express]ロンドン、8月20日(ロイター):米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを行うとの見方から、ドル安と欧米の投資家による買いが貴金属価格の上昇を長引かせ、金価格は火曜日に過去最高値を更新した。

金現物は12時54分時点で1.0%上昇し、1オンス当たり2,528.38ドルとなり、金曜日に記録した過去最高値を上回った。ロンドン貴金属市場協会(LBMA)によると、ロンドンの金価格指標は火曜日午前のオークションで1オンス当たり2,521.55ドルの史上最高値を記録した。

トレーダーらが金曜日のパウエル連邦準備制度理事会議長の発言に備え、ドルは火曜日に7カ月ぶりの安値を付けた。

マッコーリーの商品戦略責任者マーカス・ガーベイ氏は「金は、現時点では金利よりも為替の影響が大きいものの、予想された資産間の相関関係に沿って実質的に取引されている」と述べた。

「資金の流れから見ると、他の何よりも欧米の投資家による購入によるものがはるかに多いことは非常に注目に値する」と同氏は付け加えた。

中国の金価格裁定取引は弱く、上海先物取引所の価格はコモックス価格を下回っている。ここ数カ月、金価格の高騰により最大の金消費国である中国での需要が鈍っているためだ。

一方、税関データによれば、スイスの7月の金輸出量は、インドと英国への供給増加が中国への出荷減少を相殺し、4月以来の高水準に達した。

今年これまでに22パーセントの価格上昇を記録した無利子地金は、2020年以来最高の年を迎えようとしている。一方、技術的な観点から見ると、現在68の金の相対力指数は、70から始まる「買われすぎ」ゾーンに徐々に近づいていることがわかる。

世界最大の金担保ETFであるSPDRゴールド・トラストの保有量は月曜日に859トンと7カ月ぶりの高水準に急増した。

その他の金属では、銀現物が1.3%上昇して1オンス当たり29.87ドル、プラチナが1.2%上昇して964.55ドル、パラジウムが1.4%上昇して944.75ドルとなった。


Bangladesh News/Financial Express 20240821
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/weak-dollar-investor-buying-drive-gold-to-record-high-1724165385/?date=21-08-2024