カンタス航空、怒った顧客を取り戻そうとするも利益が減少

[Financial Express]シドニー、8月29日(AFP):オーストラリアの航空会社カンタス航空は29日、新型コロナウイルス感染拡大後の運賃下落により純利益が減少したと報告し、一連のスキャンダルを受けて評判の回復に取り組んでいると述べた。

同社によると、6月30日までの会計年度の純利益は28%減少し、12億5000万オーストラリアドル(8億4900万米ドル)となった。

同社は、パンデミック後に市場の供給力が拡大したことによる運賃の低下に加え、顧客重視の取り組みのコストと貨物収入の減少が原因だとした。

しかし、収益は10.7%増加し、219億オーストラリアドルとなった。

同社は今後数カ月は予約と旅行需要が安定すると予測し、「収益の好調な伸び」を示唆した。

オーストラリア人は旅行を支出の優先事項としており、今後12カ月間の旅行意向は依然として「高い」と報告書は述べた。

「今年の当社の焦点は、顧客、従業員、株主へのサービス提供と、より優れた、より強力なカンタス・グループの構築のバランスを取ることだった」と最高経営責任者のバネッサ・ハドソン氏は述べた。

「国営航空会社としてのカンタス航空への信頼と誇りを回復することが私たちの最優先事項であり、やるべきことはまだたくさんありますが、将来にわたって一貫して顧客と従業員にサービスを提供することで、そこに到達できるでしょう。」

ハドソン氏は、航空会社のトラブルの責任を問われてきた前任者のアラン・ジョイス氏が2023年末に退任した後、103年の歴史を持つ同航空会社の操縦士の座に就いた。

カンタス航空は今月、アイルランド生まれの幹部ジョイス氏の業績を理由に、同氏に支払ったボーナス900万豪ドル以上を返還すると発表した。

彼の在任中、かつて愛されたこの航空会社は、サービス、航空券価格の高騰、従業員の待遇について継続的な批判に直面した。

同社は記録的な利益にもかかわらずチケット価格を高く設定し、パンデミック中には納税者から数十億ドルの資金提供を受けた救済措置を受けたことで、かつて忠実だったオーストラリア国民を激怒させた。

同社はまた、長期間運休となった便の座席を販売し続けたとして多額の罰金を支払うことになる痛ましい「ゴーストフライト」スキャンダルにも巻き込まれた。

カンタス航空は、従業員の「努力を認める」ため、管理職以外の従業員2万3000人全員に500オーストラリアドルの社員旅行券を支給すると発表した。

これは2月に同様の取り組みが行われて以来、2度目の従業員用バウチャーの発行となる。

ハドソン氏は、この結果はカンタス航空の事業の「根底にある強さ」を示していると述べた。


Bangladesh News/Financial Express 20240830
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/profits-decline-as-qantas-looks-to-win-back-angry-customers-1724955756/?date=30-08-2024