エジプトのシシ大統領、新たな供給危機を懸念し小麦の大量購入を命じる

エジプトのシシ大統領、新たな供給危機を懸念し小麦の大量購入を命じる
[Financial Express]カイロ/ドバイ、9月1日(ロイター):エジプトの小麦入札は、通常の約20倍となる過去最大規模となったが、安全保障および政府筋3人によると、その原因は、アブドルファッターフ・エルシーシ大統領に与えられた情報機関の説明で生じた食糧安全保障上の懸念にある。

世界最大の小麦輸入国の一つであるエジプトは、何千万人ものエジプト国民に補助金付きのパンを生産するために小麦に依存している。歴代政権は国民の不安を避けるため何十年も小麦価格を安定させてきたが、6月にシシ政権は小麦価格を300%引き上げた。

今月初めに開始された入札では小麦380万トンの調達が求められたが、実際に供給されたのはそのうちのわずか7%にすぎなかったが、シシ大統領がどのような役割を果たしたかはこれまで報じられていない。大統領府はコメント要請に応じなかった。

エジプトは近年、2022年のロシアによるウクライナ侵攻など、いくつかの金融ショックに見舞われており、これによりサプライチェーンが混乱し、世界の小麦価格が1トン当たり500ドルを超える高騰を招いた。

情報筋によると、シシ大統領はモスタファ・マドブーリ首相と新任のシェリフ・ファルーク調達相とともにこの決定を下した。入札に関する決定は通常、調達相が下すため、シシ大統領が個人的に関与するのは極めて異例のことだ。

入札の規模も異例だ。エジプトが求めている380万トン、約8億5000万ドル相当は、通常の約20万トンに比べて大きく、エジプトの年間小麦輸入量の半分以上を占める。

情報筋によると、シシ大統領は7月に情報機関から四半期ごとの定期報告を受け、中東やロシア、ウクライナなどの輸出国で緊張が高まるリスクを強調した後、この決定を下したという。


Bangladesh News/Financial Express 20240902
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/egypts-sisi-ordered-huge-wheat-purchase-fearing-new-supply-crisis-1725205757/?date=02-09-2024