[Financial Express]ロンドン、9月19日(ロイター):米連邦準備理事会(FRB)が0.5ポイントの利下げで待望の利下げサイクルを開始したことを受け、リスク選好の波が株式やドルから金や原油に至るまで世界の金融市場を上昇に導いた。
欧州は、イングランド銀行が後ほど独自のサプライズ利下げを行うかどうかを待っていた。その可能性は低いとみられているため、強気派は当面、4年ぶりのFRB利下げに満足している。
この利下げと、年末までにさらなる利下げが行われるとの見通しから、MSCIの世界47カ国株式指数は過去最高値に迫った。ウォール街の先物はS後上昇した。為替市場では、ドルは連銀政策導入後の最初の下落を克服した。/FRX ロンドンの金ファンは金の最近の高値に歓喜し、金利低下は需要増につながるとの見方から原油と工業用金属複合体は堅調だった。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのシニア市場ストラテジスト、エリアス・ハッダッド氏は「FRBは非常にハト派的な利下げを実施した。これはリスク資産にとって良い前兆だ」と述べ、これがドルへの圧力を継続させる可能性が高いと付け加えた。
米連邦準備銀行は政策金利を50ベーシスポイント引き下げ、4.75~5%とした。また、FRBのジェローム・パウエル議長は慎重さを強調したが、政策金利設定者が予想する将来の金利水準を示す「ドット・プロット」プロファイルの中央値も大幅に引き下げた。
パウエル議長は、0.5ポイントの利下げが発表された後、記者団に対し、「これを見て、これが新たなペースだと言うべきではないと思う」と語った。
「我々は時間をかけて政策をより中立的な水準に再調整している。そして経済の動向を踏まえて、適切だと考えるペースで動いている。」
欧州では、ドルは対ユーロで1.1127ドルと最近の安値から大きく下落し、一時143.95円まで上昇した後、142.70円近辺で安定している。
債券市場も、最近の活発な動きの後に再調整している。10年国債利回りは4月の4.7%から3.7%弱に低下し、欧州のベンチマークである10年ドイツ国債は2.2%と1週間半ぶりの高水準となった。
2021 年 9 月から 2024 年 9 月までの間に最も取引量の多い 10 通貨を管理する中央銀行の政策金利を示す複数の折れ線グラフ。
2021 年 9 月から 2024 年 9 月までの間に最も取引量の多い 10 通貨を管理する中央銀行の政策金利を示す複数の折れ線グラフ。
問題はFRBだけではない。ノルウェー中央銀行は政策金利を16年ぶりの高水準に据え置いたが、来年には引き下げる可能性を示唆した。一方、イングランド銀行は1100GMTに政策決定を行う予定だった。
水曜日に発表された英国のサービスインフレ指標が不安定だったため、トレーダーらはイングランド銀行が英国の5%の金利を再度引き下げる可能性に対する見方を控えているが、依然として20%近い可能性を織り込んでいる。
アジアでは昨夜、強気派の圧力により日本の日経平均株価は2.1%上昇し、オーストラリアとインドネシアの株式市場は過去最高値に達した。
中国人民銀行も金曜日に金融緩和に踏み切るとの見方も追い風となった。中国国債利回りは再び低下し、人民元は対ドルで16カ月ぶりの高値7.0640元に達し、香港のハンセン指数は2%以上上昇した。
韓国では休暇明けに半導体メーカー株が大量に売られ、SKハイニックスの目標株価が半減したモルガン・スタンレーの悲観的な報告を受けて株価が下落した。SKハイニックスの株価は6%下落し、サムスンは1.6%下落した。
商品市場にはそのような心配はない。原油価格は1%以上上昇し、指標となるブレント原油先物は1週間ぶりに1バレル74ドルを超え、米国産原油は71.50ドルとなった。
世界の工業用金属の指標である銅、アルミニウム、ニッケルはいずれも1~1.4%上昇した。
日本銀行は金曜日に金利決定の宝庫となる一週間を締めくくる。今回の会合では何も決定しないとみられるが、世界全体の傾向とは全く対照的に、早ければ10月にも追加利上げを実施する可能性がある。
Bangladesh News/Financial Express 20240920
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/large-fed-rate-cut-drives-global-markets-higher-1726765327/?date=20-09-2024
関連