バイデン氏、レバノンをめぐる「全面戦争」に警告

バイデン氏、レバノンをめぐる「全面戦争」に警告
[Financial Express]国連、9月24日(AFP/ロイター):イスラエルとヒズボラの衝突が激化する中、ジョー・バイデン米大統領は火曜日、世界の指導者に対し、レバノンをめぐる「全面戦争」を回避するよう要請し、国連事務総長は状況が「瀬戸際」にあると警告した。

外交日程のハイライトである国連総会が開催される中、レバノン当局はイスラエルの攻撃で558人が死亡し、そのうち50人は子供だと発表した。

「全面戦争は誰の利益にもならない。状況は悪化しているが、外交的解決はまだ可能だ」とバイデン氏は国連への退任演説で述べた。

「実際、両国の住民が国境沿いの自宅に安全に帰還できるようにするのが、永続的な安全への唯一の道である」とバイデン氏は述べた。

バイデン氏はまた、イスラエルとハマス間のなかなか実現しない停戦を改めて求め、国連に対し「この戦争を終わらせる」時が来たと語った。

国連安全保障理事会の理事国であるフランスは、この危機に関する緊急会議の開催を要請し、EUのトップ外交官ジョセップ・ボレル氏は「我々はほぼ本格的な戦争状態にある」と警告した。

「我々は皆、緊張の高まりに警戒すべきだ。レバノンは危機に瀕している」と国連のアントニオ・グテーレス事務総長は述べた。

ヒズボラとハマスの双方を支援しているイランのマスード・ペゼシュキアン大統領は、イスラエルに対する国連の「無分別で理解不能な」不作為を非難した。一方、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、イスラエルが地域全体を「戦争」に引きずり込んでいると非難した。

イスラエルの攻撃で15人死亡

レバノンの詳細

レバノンは、水曜日のイスラエル軍の攻撃で15人が死亡したと発表した。この中には、南部と東部にあるヒズボラの伝統的な拠点外の山岳地帯での珍しい2回の攻撃も含まれている。

保健省は、ベイルート南東のシューフ山脈にあるジョウン村へのイスラエル軍の攻撃で4人が死亡したと発表した。

イスラエル軍による別の攻撃では、ベイルートの北約25キロ(15マイル)のキリスト教徒が大多数を占める山岳地帯にあるシーア派が多数を占める村、マーイスラで3人が死亡した。

同国務省は、イスラエル軍による南部への攻撃で8人が死亡したと発表した。

これに先立ち、レバノンの治安当局者は、デリケートな問題について話すため匿名を条件に、AFPに対し「イスラエル軍の攻撃はマーイスラ村の住宅を標的にした」と語った。

住民の一人は、この爆撃が村を襲い、家屋とカフェが破壊されたと語った。

レバノン国営通信社は「マーイスラにロケット弾2発が落下した」と報じた。

イスラエル軍は、ヒズボラが弾道ミサイルを発射し、初めてイスラエル中部の都市テルアビブに到達し迎撃されたことを受けて、レバノン南部とベッカー高原東部で「大規模な」空爆を実施していると発表した。

ヒズボラがロケット弾を発射

テルアビブ近郊のモサド基地

レバノンのヒズボラは、同組織の戦闘員が水曜日にテルアビブ近郊の諜報機関モサドの本部を狙ってロケット弾を発射したと発表し、イスラエルとの紛争が激化し、宿敵両国が本格的な戦争に一歩近づいたことを明らかにした。

イスラエル軍は、レバノンから越境する地対地ミサイル1発が防空システムによって迎撃されたと発表した。イスラエルの経済首都テルアビブでは警報サイレンが鳴った。

被害や死傷者の報告はなく、軍はイスラエル中部の民間防衛指示に変更はないと述べた。

イスラエル軍報道官ナダフ・ショシャニ氏は、ヒズボラがレバノンの村からミサイルを発射した際の標的が何であったかは確認できないと述べた。


Bangladesh News/Financial Express 20240926
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/biden-warns-against-full-scale-war-over-lebanon-1727278516/?date=26-09-2024