[The Daily Star]イスラエルは昨日、レバノンの複数の標的を攻撃し、さらなる攻撃でヒズボラに圧力をかけるとともに、イランが支援する同組織の指導者サイード・ハッサン・ナスララ氏を殺害して大きな打撃を与えた後、さらにもう1人の幹部を殺害したと発表した。
イスラエル軍は、空軍が「イスラエル領土に向けられた発射装置、武器が保管されていた建造物、ヒズボラのテロリストのインフラなど、レバノンのヒズボラのテロ目標数十カ所を攻撃した」と述べた。
空爆によりヒズボラの著名な指導者ナビル・カウクが死亡した。これはイスラエルによる一連の空爆の最新のもので、同組織の最高幹部の多くを標的にしている。ヒズボラはカウクの運命についてまだコメントしていないが、支持者たちは土曜日からカウクを悼むメッセージを投稿している。
イスラエル軍はベイルートのダヒエ地区でも「正確な攻撃」を実施し、大きな爆発音が聞こえ、同市の南郊から煙が上がった。
これとは別に、イスラエル空軍は数十機の航空機を使い、イエメンのフーシ派反政府勢力の複数の拠点を攻撃した。イスラエル海軍はこれに先立ち、紅海地域からイスラエルに接近する発射体を迎撃し、レバノンから飛来したさらに8発の発射体が平地に落下したと発表していた。
ヒズボラはイスラエルとの戦闘を続けると述べ、昨日もイスラエルに向けて新たなロケット弾の一斉射撃を続けた。
過去2週間のイスラエルの攻撃により、レバノンでは1,000人以上が死亡し、6,000人以上が負傷した。イスラエルの攻撃が2日間続いた間、医療従事者14人が死亡した。
レバノンのナジブ・ミカティ首相は昨日、イスラエルの激しい空爆により、同国は過去最大の避難民の波に見舞われる可能性があると述べた。レバノン軍はレバノン国民に対し、治安を乱すような行動を取らないよう警告した。
ベイルートでは、避難民の家族がベイルートの海岸沿いにあるレストランやカフェが並ぶザイトゥナイ・ベイのベンチで夜を過ごした。昨日の朝、衣類を詰めたダッフルバッグしか持たない家族が、寝るためのマットを広げ、お茶を淹れていた。
レバノンの情報大臣は昨日の閣議で、停戦に向けた外交努力がまだ続いていると述べた。
イランのアバス・アラクチ外相は、イスラエルがベイルートでイスラム革命防衛隊(IRGC)副司令官を殺害したことは「恐ろしい犯罪」であり、決して無視できないと語った。
こうした緊張の高まりにより、紛争が制御不能に陥り、イスラエルの最も近い同盟国である米国だけでなくイランも巻き込む可能性があるとの懸念が高まっている。
ホワイトハウスのジョン・カービー国家安全保障担当報道官は昨日、イスラエルがヒズボラやイランと全面戦争をしても、同国の北部の住民を安全に自宅へ帰還させることはできないだろうと述べた。
米国は、ヒズボラが指導力の空白を埋めるために何をするか注視しており、「次に何が正しい手段なのかについてイスラエルと協議を続けている」と同氏は述べた。
Bangladesh News/The Daily Star 20240930
https://www.thedailystar.net/top-news/news/israel-bombs-dozens-targets-lebanon-3715746
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