投資家の警戒感から世界的にマネーマーケットファンドの流入が増加

[Financial Express]ロイター通信によると、投資家らは米国経済の健全性について慎重で、今年のさらなる利下げは経済問題の深刻化を示唆する可能性があると懸念しており、世界のマネー・マーケット・ファンドには約6カ月ぶりの週次資金流入が記録された。

LSEGリッパーのデータによれば、投資家は安全性の高いマネー・マーケット・ファンドを総額約983億2000万ドル購入した。これは4月3日以来最大の週間純購入額となった。

先週発表された消費者信頼感指数の低迷により、投資家の間では労働市場の健全性に対する懸念が高まり、前週のFRBによる異例の50ベーシスポイントの利下げは急激な経済減速に対応したものだったのではないかとの懸念が高まった。

「市場では、大量のマネーマーケット資産の解消がリスク資産への資金流入の追い風になると予想されていたが、この分野への資金流入は続いている」と、T.ロウ・プライスのアジア太平洋マルチアセットソリューション部門責任者、トーマス・ポウラウエック氏は述べた。

「利下げ開始は、一部の投資家を傍観者から引き離すきっかけになるかもしれないが、段階的な利下げが織り込まれているため、大きな影響が出る可能性は低い」

LSEGのデータによると、投資家は今週、世界の株式ファンドから純額104億3000万ドル相当を売却し、6月12日以来最大の週間流出を記録した。

米国株式ファンドの純売却額は224億3000万ドルだったが、投資家は欧州およびアジアの株式ファンドを積極的に購入し、それぞれ58億8000万ドルと52億9000万ドルを追加した。

世界の債券ファンドは40週連続で投資家を引きつけ、純額137億4000万ドルを獲得した。

ドル建て短期国債ファンドには32億1,000万ドルが流入し、4週間で最高額となった。投資家はそれぞれ高利回り債に16億8,000万ドル、ユーロ建てグローバル債券ファンドに11億1,000万ドルを投資した。

金およびその他の貴金属ファンドは7週連続で人気があり、11億1,000万ドル相当の純購入を確保した。一方、エネルギーファンドは1億2,800万ドル相当の流出となり、2週連続で純売却となった。


Bangladesh News/Financial Express 20241001
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/investor-caution-prompts-global-money-market-fund-inflow-1727720172/?date=01-10-2024