EUが中国のEV関税を支持している事実は、ドイツの影響力が衰えていることを示している

[Financial Express]ブリュッセル、10月7日(ロイター):ドイツのオラフ・ショルツ首相がEUの中国製電気自動車への関税を拒否したが、他のEU加盟国は賛成票を投じ、分裂したドイツがEU政策の推進に苦戦していることが露呈した。

ドイツは、売り上げのほぼ3分の1を中国に依存している自動車メーカーからの何カ月にもわたる圧力にもかかわらず、関税を拒否したEU加盟5カ国のうちの1つであり、欧州委員会が今月末までに反補助金関税を推進することを認めた。10年前との違いは際立っている。

その後、2013年7月のある週末に中国と当時のドイツのアンゲラ・メルケル首相、当時の欧州委員会委員長ジョゼ・マヌエル・バローゾ氏の間で電話会談が行われ、太陽光パネルにEU関税を課すという提案は却下された。代わりに最低価格に関する合意が成立した。

ドイツの産業が活況を呈し、首相が欧州連合(EU)をまとめ上げたメルケル政権の16年間を経て、分裂的な3党連立政権は2年目の縮小に見舞われる経済を監督し、厳しい状況になる可能性のある2025年の連邦選挙を前にEU政治よりも国内政治を優先している。

ブリュッセルでは、ドイツの3党連立政権の内紛が欧州最大の経済大国の影響力とEUの結束を損なっているとして外交官らが憤慨している。ブリュッセルはEVをめぐって北京と妥協案を模索し続けると約束しているが、ドイツの拒否で立場が弱まっている。

「ドイツとEUのその他の国々との分裂は、欧州委員会の取り組みの重要な部分、すなわち各国に対する外国からの圧力に対抗する統一戦線を示すという取り組みを危うくする」とユーロインテリジェンスのアナリストらは記した。

ドイツの内紛を浮き彫りにし、緑の党が率いるドイツ外務省の高官は、EUは中国が不公平で市場にダメージを与える手段を使うのを阻止し、関税を撤回すべきではないと述べた。


Bangladesh News/Financial Express 20241008
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/eu-backing-for-china-ev-tariffs-shows-berlins-waning-influence-1728319870/?date=08-10-2024