[The Daily Star]木曜日に発表された政府データによると、米国の消費者物価上昇率は先月、予想より若干低いものの鈍化し、11月の大統領選挙を前に物価上昇圧力が緩和しつつあることを示すさらなる証拠となった。
労働省は声明で、9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.4%に鈍化し、8月の2.5%から低下したと発表した。
これはダウ・ジョーンズ通信とウォール・ストリート・ジャーナルが調査したエコノミストの予想中央値をわずかに上回った。
連邦準備制度理事会(FRB)が金利引き下げを検討するなか、懸念材料もいくつかあった。変動の大きい食品とエネルギー価格を除いたインフレ指標は、先月の運輸サービス指数の急上昇に支えられ、8月の3.2%から3.3%へとわずかに上昇した。
月間の総合インフレ率は0.2%上昇し、コアインフレ率も0.3%上昇するとの予想を上回った。
オックスフォード・エコノミクスの米国担当副主任エコノミスト、マイケル・ピアース氏はAFPに対し、「予想に比べて若干上振れしている」にもかかわらず、インフレの状況は必ずしも悪いわけではないと語った。
同氏は「サービスインフレの全般的な傾向を考慮すると、今後12カ月間は引き続き低下傾向が続くとの見方に依然として自信を持っている」と述べた。
民主党のカマラ・ハリス副大統領が共和党のドナルド・トランプ前大統領と対決する次期大統領選挙に向けて、経済は有権者にとって依然として最大の懸念事項となっている。
両候補は、対立候補の経済計画を批判する一方で、ここ数カ月の政権における自らの実績を誇示してきた。
ホワイトハウスの国家経済顧問ラエル・ブレイナード氏は声明で、「インフレがパンデミック前の水準に戻り、1600万人の雇用が創出され、金利が低下し、失業率も低いなど、われわれは進歩を続けている」と述べた。
トランプ大統領は木曜日のデトロイトでの演説で、9月のインフレデータが「高騰」したのは米国の独立中央銀行であるFRBのせいだと非難した。
「利下げは大きすぎた。選挙前に政治的な策略を企てたのだと誰もが知っている」とトランプ氏は述べた。同氏は以前、最高司令官が金利について「発言権」を持つべきだとの考えを示唆していた。
「だが、彼らは間違ったことをした」とトランプ氏は続け、証拠もなく、先月の利下げの結果「インフレが上昇し始めた」と付け加えた。オックスフォード・エコノミクスのピース氏は、より微妙な状況を描いている。
「ここ数カ月だけに注目すると、経済はかなり好調だと思うし、現政権を支持するだろう」と彼はAFPに語った。
「しかし、過去3年半、4年に焦点を当てると、実質所得の大きな足かせ、実質可処分所得の伸びの鈍化が見られる」と同氏は付け加えた。「そして、それは明らかに民主党にとっての政治的負担だ」
インフレ率はFRBの長期目標である2%に向けて緩和しているが、労働市場はここ数カ月で冷え込みの兆候を見せており、政策担当者はFRBの二重の使命のうち雇用面に再び注目するようになっている。
こうした背景から、FRBは先月、金利を0.5パーセントポイント引き下げることを決定し、今年さらに0.5パーセントポイントの引き下げを予定している。
パンテオン・マクロエコノミクスのエコノミストらは木曜日、顧客向けメモの中で、基本的なインフレ見通しは「引き続き良好」であると記した。
「9月のCPI報告は予想を若干上回ったが、米国のインフレ見通しを大きく変えるほどではなかった」とウェルズ・ファーゴのエコノミストらは投資家向けメモに記した。ピアース氏は、このデータは「より慎重なペースでの利下げ」を裏付けるものだと述べた。
「彼らは依然としてインフレが下降傾向にあると自信を持っていると思うが、当然、本日のような騒々しい報告が出てくるだろう」と同氏は付け加えた。「それは困難なプロセスになるだろう。2%まで下がる滑走路ではない」
CMEグループのデータによると、先物トレーダーは現在、FRBが11月にさらに0.25パーセントポイントの利下げを行う確率を約80パーセントと見積もっており、12月の会合で同規模のさらなる利下げが行われる可能性も同様に高いとみている。
Bangladesh News/The Daily Star 20241013
https://www.thedailystar.net/business/global-economy/news/us-consumer-inflation-eases-24-september-3726121
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