サバデル会長、銀行取引は銀行を巨大化しすぎ、消費者に損害を与える可能性があると発言

[Financial Express]ロンドン/マドリード 10月15日(ロイター) - スペインのサバデル銀行のジョセップ・オリウ会長は15日、銀行統合は必ずしも株主価値を創出する最善の方法ではなく、顧客にとって不利な寡占につながる可能性があると述べた。

サバデルは、スペイン政府が反対しているライバルBBVAによる約120億ユーロ(130億9000万ドル)の敵対的買収を阻止しようとしている。しかし、欧州中央銀行は9月5日にこれを承認した。

オリウ氏はロンドンのスペイン商工会議所で演説し、統合は間違いなく金融システムを強化する手段だが、「市場における金融機関の相対的な規模を拡大することは必然的に寡占力の増大につながり、消費者に不利益をもたらす」と述べた。

オリウ氏はまた、この取引は中小企業部門の信用と競争に悪影響を及ぼすため、競争当局はこれを徹底的に分析する必要があると述べた。

先週、スペインのカルロス・クエルポ経済大臣は、BBVAによるサバデル買収の入札の審査が2025年第1四半期まで続く可能性があると述べた。

マドリードは両行の統合が雇用と顧客に影響を与えると考えているが、BBVAのオヌール・ジェンツ最高経営責任者(CEO)は先月、ロイターに対し、各国政府がウニクレディトによるドイツのコメルツ銀行の買収とBBVAによるサバデルへの買収提案を阻止すれば、欧州の銀行は世界のライバルにさらに遅れをとる恐れがあると語った。

オリウ氏は、欧州の銀行同盟は欧州預金保険制度の欠如などの要因によって妨げられてきたが、望ましいことであり、最終的には実現されるだろうと述べた。

同氏は、従業員、顧客、社会、政治家が統合プロセスを受け入れれば、価値は高まるだろうと述べた。

「私の個人的な見解では、現在、サバデルとBBVAは、一緒になるよりもそれぞれ単独で提供する方がより大きな価値を提供している」と同氏は語った。


Bangladesh News/Financial Express 20241016
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/banking-deals-can-make-banks-too-big-and-hurt-consumers-sabadell-chair-says-1729005735/?date=16-10-2024