[Financial Express]ベイルート、10月16日(AFP):イスラエル軍は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相がレバノンでの停戦要請を却下し、停戦によりヒズボラ軍が同国国境付近に留まることになると述べたことを受け、水曜日にベイルート南部で攻撃を開始した。
AFPの記者は、イスラエル軍が住民に避難を警告した後の2度の攻撃で、ベイルートのハレト・フレイク地区から黒煙が上がるのを目撃した。
軍によれば、攻撃の一つは「ヒズボラが地下貯蔵施設に備蓄していた」武器を標的としたものだという。
ネタニヤフ首相が攻撃中止を拒否したのは、米国がイスラエルへの圧力を強め、ベイルートの爆撃を批判し、ガザ地区住民への援助拡大を訴えていた時期だった。
ネタニヤフ首相はフランスのエマニュエル・マクロン大統領との電話会談で、「レバノンの治安状況を変えることなく、ただ元に戻るだけの一方的な停戦には反対だ」と首相官邸が伝えた。
イスラエルは、ヒズボラ戦闘員のいない北国境沿いに緩衝地帯が必要だと主張している。
「ネタニヤフ首相は、これ(緩衝地帯)を提供しない、またヒズボラの再武装と再編成を阻止しないいかなる取り決めにもイスラエルは同意しないと明言した」と声明は述べた。
ヒズボラの副指導者ナイム・カセム氏は、イスラエル全土へのミサイル攻撃を拡大すると警告しながら、唯一の解決策は停戦だと述べた。
同氏は「イスラエルの敵はレバノン全土を標的にしていたため、われわれは防衛の立場からイスラエルのあらゆる場所を標的にする権利がある」と述べた。
イスラエル軍は水曜日早朝、レバノンから同国北部に向けて約50発の砲弾が発射されたと発表したが、死傷者の報告はない。
イランが支援するヒズボラは、イスラエル北部と軍の陣地に向けてロケット弾を数発発射したと発表した。
イスラエル軍は、レバノンでの「銃撃戦と空爆により数十人のテロリストを排除した」と発表した。
イスラエルの攻撃で6人死亡
市議会の会議
レバノンは、ヒズボラとその同盟組織アマルが勢力を握る南部ナバティエ市で、水曜日イスラエル軍が市庁舎を攻撃し、6人が死亡したと発表。当局者は死者の中に市長も含まれていると述べた。
地元当局者はこれに先立ち、AFPに対し、今回の攻撃はナバティエ市とその周辺地域に対する11回の攻撃のうちの一つで、同地域に「一種の火帯」を作ったと語った。
これを受けて国連は民間人の保護を求めたが、レバノンの首相は、攻撃は市議会の会合を狙ったものだと述べた。
保健省は「イスラエル軍がナバティエ市と市連合の建物2棟を襲撃し、6人が死亡、43人が負傷した」と発表した。
また、死者数は暫定的なものであり、救助隊は瓦礫の下の生存者の捜索を続けているとも付け加えた。
ナバティエ知事のホワイダ・トルコ氏はAFPに対し、「ナバティエ市長らは殉教した。これは虐殺だ」と語った。
彼女はまた、アフマド・カヒル市長が毎日の危機管理会議中にチームとともに市庁舎にいたとも付け加えた。
イスラエル軍は、自軍が「ナバティエ地域のヒズボラのテロリストの標的数十カ所を攻撃し、レバノン南部でヒズボラのラドワン部隊が使用していた地下インフラを破壊した」と発表した。
ヒズボラ系の救助隊は、攻撃により市庁舎と近くの医療施設が破壊され、医師2人が死亡したと述べた。
レバノン民間防衛隊は、この攻撃により同僚らとともに市庁舎にいた職員1人が死亡したと発表した。
レバノンの国営通信社は、ナバティエへの攻撃は図書館とショッピングセンターにも及んだと伝えた。
レバノンのナジブ・ミカティ首相は攻撃を非難し、「市の公共サービスと救援状況を議論していた市議会の会合を意図的に狙ったものだ」と述べた。
国連レバノン特別調整官のジャニーヌ・ヘニス=プラスハールト氏は「民間人と民間インフラは常に保護されなければならない」と述べた。
AFPの映像には、連続攻撃の後、ナバティエから灰色の煙が数本上がる様子が映っている。
Bangladesh News/Financial Express 20241017
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/israel-strikes-beirut-after-rejecting-truce-1729100022/?date=17-10-2024
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