ネスレ、売上予想を下回り組織を合理化へ

[Financial Express]ロンドン、10月17日(ロイター):食品大手ネスレは17日、9カ月間の基礎売上高の伸びが予想を下回ったことを受け、通年の売上高見通しを引き下げ、上級管理職の人事と運営体制を刷新すると発表した。

加工食品業界は近年、パンデミック中やロシアのウクライナ全面侵攻後に、ヒマワリ油や輸送費から包装、穀物、エネルギーに至るまであらゆるものが値上がりし、コスト高騰に苦しんでいる。

今年はインフレが緩和したため、ネスレの競合他社の多くは、より安価な製品に目を向けた買い物客を呼び戻すことを期待して、値上げを緩めている。

しかし、アナリストらによると、スイスの同グループはそれほど迅速に緩和せず、何年もマーケティングとイノベーションの予算を大幅に削減しすぎた。マーク・シュナイダー最高経営責任者(CEO)は、数四半期にわたる販売量の低迷を受けて8月に解任された。

ネスレは、2024年の有機的売上高成長率が約2%、基礎的営業利益(UTOP)マージンが約17%になると予想していると発表した。7月には、有機的売上高成長率の予測を少なくとも3%に引き下げ、UTOPマージンが2023年の17.3%から緩やかに上昇すると予測した。

フォントベルのアナリスト、ジャン=フィリップ・ベルチー氏は「ネスレにとって非常に痛みを伴う再調整で、近年では前例がない」と指摘。「同社が7月まで売上高が4%程度伸びると予想できたとは理解しがたい」と語った。

「ネスレのような超大型タンカーにとって、わずか数カ月での失敗は甚大だ。」

新CEOのローラン・フレシェ氏は、ネスレの取締役会の規模を縮小し、同社の中南米と北米の事業を統合し、大中華圏とアジア・オセアニア・アフリカの事業を統合するなどの変更を計画していると述べた。

同社は2022年1月に前回の再編に着手し、5つの地域に組織化した。


Bangladesh News/Financial Express 20241018
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/nestle-misses-sales-forecast-to-streamline-organisation-1729182771/?date=18-10-2024