欧州の航空会社、中国のライバルとの「公平な競争条件」を要求

[Financial Express]ブリュッセル、10月19日(ロイター):欧州の航空会社は19日、中国の航空会社がロシア上空を飛行でき、環境面での追加コストがかからないため、コスト面で大きな優位性を持っていると不満を述べ、業界内での公平な競争環境を確保するためブリュッセルにさらなる努力を求めた。

IAG傘下のブリティッシュ・エアウェイズやルフトハンザ航空を含む多くの航空会社は、欧州・アジア路線での中国航空会社との競争に苦戦し、最近北京行き路線をキャンセルした。

航空会社各社は、航空機メーカーのエアバスとボーイングがサプライチェーンの問題、そしてボーイングの場合は労働争議に悩まされる中、多くの航空会社も納入遅延に直面しているため、行動はなおさら重要だとしている。

ブリュッセルで行われた航空業界の記者会見で、ルフトハンザ航空のカーステン・シュポア最高経営責任者(CEO)は、公正な競争を確保するため、欧州行きの全便はロシア領空を避けるよう義務付けるべきだと述べた。

「われわれはロシアを通過することは許可されていないが、中国の航空会社は許可されている。公平な競争を望むなら、欧州に着陸するすべての航空会社がロシア領空を避けるようにする必要がある。それが実現するまでは、中国の航空会社が大きな優位に立つだろう」と同氏は語った。

同氏はまた、中国の航空会社は欧州の排出量取引制度に関連する費用を負担していないと述べ、それがもう一つの「財務上の利点」であると述べた。

競争力

欧州の大手航空会社の最高経営責任者(CEO)らが集まった記者会見では、欧州部門の競争力向上に焦点が当てられた。

IAGのルイス・ガジェゴ最高経営責任者(CEO)も、同業界の規制当局から買収の承認を得るのが難しいと指摘した。

「統合は難しいため、より大きな航空会社や航空会社グループを持つことはできない。これを変えなければ、欧州の航空業界は破滅するだろう」とガジェゴ氏は記者団に語った。

IAGは欧州委員会との長期にわたる交渉の末、今年初めにスペインの航空会社エア・ヨーロッパの買収提案を取り下げた。


Bangladesh News/Financial Express 20241020
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/european-airlines-demand-level-playing-field-with-chinese-rivals-1729350350/?date=20-10-2024