中東停戦推進の中、中国の刺激策で原油価格が上昇

中東停戦推進の中、中国の刺激策で原油価格が上昇
[Financial Express]ロンドン、10月22日(ロイター):原油価格は火曜日、中国の景気刺激策が経済を押し上げる効果を投資家が検討するなか、前日の上昇幅を拡大し、1バレル=75ドルに上昇した。中東紛争をめぐる懸念は続いている。

12月渡しのブレント原油先物は、13時19分GMT時点で43セント(0.6%)上昇し、1バレル74.72ドルとなった。11月渡しの米国ウェスト・テキサス・インターミディエート原油先物は、期近物としての契約最終日に49セント(0.7%)上昇し、1バレル71.05ドルとなった。

間もなく期近物となる12月渡しのより活発な取引が行われているWTI先物も49セント(0.7%)上昇し、1バレル当たり70.53ドルとなった。

中東での戦闘が収まる気配がなく、イスラエルのイランに対する報復措置が石油供給を混乱させるのではないかと市場が懸念する中、ブレント原油とWTI原油はともに月曜日に2%近く上昇し、先週の7%を超える下落分を取り戻した。

アントニー・ブリンケン米国務長官は火曜日、ガザ戦争を終わらせ、レバノンに波及する紛争を封じ込めるための協議再開を目指す中東歴訪の最初の訪問地であるイスラエルに到着した。

楽天証券の商品アナリスト、吉田悟氏は「中東情勢が緊張の高まりと緩和を繰り返す中、原油価格は中東からの複雑なニュースに反応して変動している」と述べた。

市場は引き続き、中国の景気刺激策と米国の経済活動の活発化が燃料需要に与える影響を検討していると彼は付け加えた。

中国政府は月曜日、経済活性化に向けた刺激策の一環として基準貸出金利を引き下げた。先週発表されたデータによると、第3四半期の経済成長率は2023年初め以来の最低水準だった。

国際エネルギー機関(IEA)の事務局長は月曜日、世界第2位の経済大国である中国が自動車の電動化を進め、成長ペースが鈍化することから、2025年の中国の石油需要の伸びは弱いままとなる見通しだと述べた。

それでも、サウジアラムコは、特に成長促進を狙う政府の景気刺激策を踏まえ、中国の石油需要について「かなり強気」だと、サウジ国営石油大手のトップが月曜日に語った。


Bangladesh News/Financial Express 20241023
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-prices-rise-on-china-stimulus-amid-mideast-ceasefire-push-1729614495/?date=23-10-2024