ハリス氏とトランプ氏は未決定の有権者の支持獲得を目指す

ハリス氏とトランプ氏は未決定の有権者の支持獲得を目指す
[Financial Express]ニューヨーク、10月22日(ロイター): 民主党の大統領候補カマラ・ハリス氏と共和党のライバルであるドナルド・トランプ氏は22日、選挙日の2週間前、まだ投票先を決めていない有権者の支持を獲得しようと、米国の選挙活動でまったく異なるメッセージを発信した。

ハリス副大統領は共和党の元議員リズ・チェイニー氏とともに選挙活動を行い、中西部の激戦州3州の保守的な郊外住民女性に対し、トランプ前大統領が中絶の権利、国家安全保障、民主主義に対する脅威であると説得しようとした。

選挙が近づくにつれ、ハリス氏はトランプ氏の大統領としての適格性に対する攻撃を強めており、しばしばトランプ氏を「不安定」あるいは「常軌を逸している」と呼び、その気質に疑問を投げかけている。

「ドナルド・トランプ氏は多くの点で不真面目な人物だが、彼が米国大統領になった結果は非常に深刻だ」とハリス氏(60歳)は、11月5日の選挙で勝者を決めるとみられる激戦州7州のうちの1つ、ペンシルベニア州マルバーンでのイベントで語った。

78歳のトランプ氏は、自身が民主主義に対する脅威であるという見方を頻繁に否定し、2020年の大統領選での敗北を覆そうとしたとして自身とその同盟者が刑事捜査を受けていることから、本当の脅威は民主党であると主張している。

ハリス氏はトランプ氏が大統領職に不適格だと示唆していたが、一方でバイデン前大統領はバイデン政権の能力に疑問を呈していた。

トランプ大統領は月曜日、激戦が予想されるノースカロライナ州を数回訪問した際、ハリケーンで被害を受けた山岳地帯の支持者に対し、困難に直面しているにもかかわらず投票所に行くよう呼びかけた。

彼はまた、緊急事態管理機関フィナンシャルエクスプレスMAへの批判を新たにし、自身のためにたゆまぬ努力を称賛することで労働者階級の支持者とのつながりを築こうとした。

「私は52日間休みなくやってきた。国民の多くがそれを尊重してくれるだろう」とトランプ大統領は、先月この地域を襲った大洪水の瓦礫に囲まれた演説台で語った。

世論調査では接戦となっていることから、両候補は勢いを増しており、両候補の慌ただしい選挙活動スケジュールは、どちらかの候補を勝利に導く可能性のある少数の有権者の重要性を浮き彫りにしている。

トランプ大統領はノースカロライナ州コンコードで行われた福音派キリスト教のイベントで一日を終え、7月13日にペンシルベニア州バトラーで起きた暗殺未遂事件の際、「超自然的な手によって地面に叩きつけられて」助かったと考えるのが好きだ、と聴衆に語った。

演説では、最近の演説で使っていた下品な表現は避けた。彼は人生を振り返り、「今の私がいるのは神の導きによるものだと今は認識している」と語った。

福音派指導者フランクリン・グラハム氏はトランプ氏が当選するよう祈りを捧げた。「集会や肯定的な世論調査の数字ではこの選挙に勝てない」とグラハム氏は語った。「勝つのは神だ」

トランプ大統領のノースカロライナ訪問は、嵐「ヘレン」による壊滅的な被害で、激戦州の保守的な山岳地帯の投票率が低下するのではないかと共和党支持者の間で懸念が高まった時期と重なった。

ヘレンで最も大きな被害を受けた地域は共和党支持が強い。ロイターの分析によると、ヘレン後に災害地域と宣言された25郡では2020年にトランプ氏が約62%の票を獲得したのに対し、州の残りの地域ではバイデン氏が約51%の票を獲得した。

「もちろん、我々は彼らに投票してもらいたいが、彼らが生きて生き延び、幸せで健康でいてほしい。なぜなら、これは本当に悲劇だからだ」と、トランプ大統領は、嵐で破壊された地域を視察した後、人口5,300人のスワナノアでの選挙活動中に語った。


Bangladesh News/Financial Express 20241023
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/harris-trump-seek-to-win-over-undecided-voters-1729616056/?date=23-10-2024