[Financial Express]ロイター通信によると、原油価格は火曜日に1%以上上昇し、前日の6%下落から反転した。これは、将来の需要の伸びが弱まるとの懸念が広がり圧力がかかったものの、戦略石油備蓄(SPR)用に原油を購入するという米国の計画がいくらか支えとなったためである。
ブレント原油先物は12時37分までに94セント(1.32%)上昇して1バレル72.36ドルとなった。一方、米ウエスト・テキサス・インターミディエイト原油は98セント(1.45%)上昇して1バレル68.36ドルとなった。
イスラエルが週末にイランへの報復攻撃を行い、テヘランの石油インフラが迂回されたことを受けて、月曜日には両契約とも10月1日以来の最低値に下落した。
攻撃後、両国とも紛争を激化させる可能性は低いとの兆候が見られ、今年と来年の世界的な石油需要の伸びが鈍化するのではないかという投資家の懸念が高まった。
世界最大の原油輸入国である中国の石油需要の減少は、世界の石油消費と価格の足かせとなっている。
BPのマレー・オーチンクロス最高経営責任者(CEO)はロイター通信に対し、中国の経済活動低迷により世界の石油需要の伸びが平均を下回っており、世界の精製マージンは悲惨な状況にあると語った。
オーチンクロス氏は、中国の習近平国家主席が新たな経済刺激策を導入した後、需要は通常の成長率に戻るだろうと付け加えた。
「イスラエルの報復措置を受けてイベントリスクは薄れ、石油市場はマクロ経済の現実に直面することになる。産業収益が低迷している中国が最前線に立つだろう」とオニキス・キャピタル・グループの調査グループ責任者、ハリー・チリンギリアン氏は語った。
それでも中東の緊張は高まっている。イラン外務省のエスマイル・バガエイ報道官は月曜日、イランは週末のイスラエルの攻撃に「あらゆる手段を講じて対応する」と述べた。
米国は月曜日、来年5月までの供給でSPR用に最大300万バレルの石油を求めていると発表したが、この購入により、議員らが追加資金を承認するまで政府は追加購入資金がほとんどなくなることになる。
PVMのアナリスト、ジョン・エバンズ氏は、米国の発表により、現在まばらだったカテゴリーに根本的な買い手が参入することになると述べた。
しかし、チリンギリアン氏は、このバレル数は中国と欧州を中心とした石油需要に関する広範な悲観論を相殺するには不十分だと述べた。
ロイターが月曜日に実施した予備調査によると、米国の原油とガソリンの在庫は先週増加したとみられる一方、留出油の在庫は減少したとみられる。
Bangladesh News/Financial Express 20241030
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-prices-climb-as-us-reserve-bid-lends-support-1730214495/?date=30-10-2024
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